ヨットハーバーにほど近い海辺の家に納品完了
山梨県の現場を丸く収めた後は次なる目的地、愛知県を目指して途中の伊那市で宿泊しました。
翌日は移動だけの予定なので、比較的のんびり出発して3時頃現場の様子を確認する為に現地到着。
近所を散歩してみると、廃業したヨットハーバーが目の前に広がり潮の香りが漂います。
八ヶ岳の雄大な大自然も素晴らしいけど、目の前に海が広がるのも素敵です。
製品搬入
そうこうしていると、施主様が現場にお越し下さったので予定では翌朝からの搬入でしたが、雨が降りそうな空模様だったので急遽本体を搬入する事にしました。
ストーブを入れるために壁の施工を待っていてくださったお陰で、クレーンでダイレクトに入れる事が出来ました。
この後しばらくして土砂降りの雨が降って来たので本当に幸運です。
山梨の現場は搬入に3時間位費やしたので作業負荷が全く異なります。
搬入を終えて道具を準備すると夕方になったので、とりあえず初日の作業は終了し施主様と一緒にご飯に行きました。
煙突施工
翌朝は前日の土砂降りが嘘のような快晴。
少し肌寒いけど、体を動かせば丁度良い気候です。
先ずは煙突工事から着手です。
あらかじめ施主様がDIYで作って下さったチムニーボックスに金具を取り付けます。
金具の水平をしっかり出して、SUSのコーチボルトでしっかりと固定します。
上側の金具を固定した後は煙突固定の中心を基準に設定して下げふりを下ろします。
箱の直角水平は微妙にずれている場合が多いので、水平器を基準に組み付けて行きます。
チムニーの上からの糸を基準に固定金具の通りを正確に出します。
そして金具の水平を調整しながらこちらもコーチボルトで位置を決めれば金具のセッティングは完了です。
この様にしなきゃ上下の固定金具が真っすぐ取りつかないので、道具は何を使っても良いのですが必須の手順でしょうか。
事前に寸法を測ってアングル金具をセットした状態の煙突を室内から引っ張り上げて固定金具に引っかけます。
煙突の仕上がりはこの固定金具とバンドの位置関係で決定されるので、毎回寸法の確認をしつこいくらい何度もやり直して実施します。
この後はフラッシングのベースを載せて固定して
セラミックウールを敷き詰めます。
これが無いとフラッシングの内側に結露が発生して、水滴が煙突を伝って室内へ落ちる可能性が有るのでとても大切なのです。
とても天気が良かったのですが、私自身は作業に没頭していたので景色を楽しむ心の余裕は無かったです。
そして煙突が仕上がりました。
お昼から室内の接続になります。
部品組み付け
まずは台車からジャッキダウンする工程からスタートします。
これでやっと設置場所へON.
あとは煙突部材やバイパスを組み付けて化粧板をカバーすれば煙突施工は終了です。
壁が真っ白なので、汚してしまうとリカバリできないからしっかりと養生しました。
ドアを取り付けて、やっと納品形態まで到達。
この後開封して本日の作業は終了。
この写真は煙突と建物の取り合いが良く分かるベストな写真では無いかと思います。
平屋に設置する場合、煙突トップを2階の棟上の高さまで上げようと思えばこの様に箱を準備しなきゃ強風に対応できる強度を保つ事が出来ません。
操作説明
翌日の朝1番から操作説明を実施しました。
何度も言いますが、ちょっとだけ運用にコツが必要で、説明なしに本体だけ設置してもまともに運用する事は非常に難しいです。
なので毎回2~3時間費やし、冷めた状態でお掃除方法、焚き付けから巡行運転、目指す燃焼状態をしっかり説明させて頂いております。
操作説明で皆様、巡行運転突入後にダンパーを絞って炎の勢いが弱くなるのにオーブンの温度が上昇する事を驚かれます。
まとめ
今回も事故無く安全に納品する事ができて良かったです。
そして自身初の2現場連続納品を完了でき、以前よりもスムーズな施工が出来る様になりました。
2020年の6月頃お問い合わせを頂き、今日に至るまで押さえるべき遮熱ポイントや炉台、煙突プランニングなど沢山情報のやり取りを行ったけど今日で終わっちゃうのが少し寂しいと感じます。
これからは、ご家族の豊かな生活を営むツールとして使い込んで頂けることを望むとともに、今後とも連絡を取り合って行ければと思いました。
身体は疲れたけど、楽しい経験が出来たご縁に感謝です。