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歴史的建造物の敷地で煙突工事

 
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5月連休も後半戦に入り最後の予定であった、兵庫県豊岡市出石町の経王寺さんへ煙突設置工事に行ってきました。

経王寺さんは出石藩の菩提寺で、地区にあるお寺で一番大きな寺院です。

下見の時に本堂を案内して頂きましたが、体育館並みの大きさにびっくりです。

今回はお上人様の陶芸小屋へストーブを導入すべく、まずは煙突の設置工事を先行して実施しました。

煙突設置手順

積雪地帯なので防水対策を板金屋さんが完璧に施工して下さっていました。

瓦屋根にチムニーボックスを乗せる場合、この写真の様に棟から軒に向かい板金施工する事で経年劣化の心配が無い防水が可能になります。

うーん完璧!

雪割りの下には下地がしっかり入っているので強度も確保され理想的な形状です。

 

 

煙突設置の作業内容は基本的な手順は毎回一緒になります。

まずは箱の外寸を確認して中の開口部とのずれを確認します。

チムニー箱の中心に開口部か来るように図面で指示していても、たまに大工さんが勘違いして開口部が偏っていたりする場合が有るので必須の作業になります。

今回はばっちり規定寸法に仕上がっていました。

固定金具をステンレスのコーチボルトで固定します。

コースレッドでも強度が確保できるかも知れませんが、コーチボルトの方が強いし、錆びないSUS製ネジ類を使用しています。

 

 

固定が完了したら取り付け位置のセンターを基準に下げふりを下ろします。

こうする事で上下金具の通りがしっかり出ます。

 

下側の取り付け金具の通りと水平を確認しながら慎重に固定しています。

 

これで固定金具の設置は完成です。

今回は平屋なので1度に3本の煙突を繋いだ状態にセットしてロープで屋根上まで持ち上げます。

1本6㎏弱あるから、3本で18㎏程の重量なので結構重たかったです。

慎重にロープを結び付け、なおか煙突が金具に接触して傷がつかない様に養生していざ持ち上げます。

 

もたもたしていると重いので、一気に上側まで持ち上げて固定金具の上に乗せます。

煙突に傷がつかない様、下側固定金具を養生しているのが良く分かるのでは無いでしょうか。

この場合、煙突に取り付ける上側バンド位置ですべての寸法が決まるので何度も計算して間違い無きよう準備します。

 

この後枠をチムニーボックスのトップに固定して。

 

セラミックウールを敷き詰めて断熱施工します。

 

メーカー不良

今回新宮商行のフラッシングを使っているのですが、フラッシングベースと本体はM8のステンレスネジで締結された状態で納入されます。

そして、屋根に部品を持ち上げるために一旦地面で分解するんだけど、ネジが焼き付いて分解できませんでした。

機械装置組み付けを生業とする僕からすれば、新品部品であり得ない不良です。

原因は組み付けの時にネジをかじらせた状態で締め付けた事に起因する組み付け不良です。

素手で最後まで組み付ければ、感触が変化した時点で直ぐにおかしな感覚に気付くのだけど、道具を使うと分からないしステンレスネジは素材が柔らかいので初回の組み付けは焼き付きながらでも締める事が出来ますが、焼き付きながら締まって行くので緩めるにはネジ山を破壊しないと緩みません。

 

鉄だと素材が硬いのでここまでシビアな運用は不要なんだけど、ステンレスは柔らかいので緩まない状態を無理に回転させれば簡単に破断してしまいます。

 

僕はとにかく、部品をセパレートしなきゃ仕事が進まないので破壊する勢いで緩めた所何とか折れずにネジを抜くことが出来ました。

タップ加工セットを持参していたので、荒れたネジ山を修正し、予備のネジを切断して規定長さへ加工する事により作業を進める事が出来たけど持っていなければ1日で作業は終了しなかったと断言できます。

 

後日メーカーに確認の電話をしたところ、僕以外にも数件同様のクレームが発生していた様で担当者も把握していました。

対応策をお伺いしたところ、今後はネジを入れない状態で発送すると製造メーカーに指示しているという回答と伴に、同様の不具合で損害が発生した場合実費分を損害保証するとお話下さいました。

 

以後の品質対応を確認してみます。

 

そして出来上がりがこちらになります。

既存ストーブの撤去

今まで使っていたストーブの撤去も依頼されていたのでお上人様にもお手伝い頂き実施しました。

この単管パイプにクランプしている煙突の取り外しが少しだけ難しかったです。

取り付けは手前のスペースにトラックを駐車してユニックを使用したとの事なのですが、今回は人力だけなので横引きから分解して、その次に縦方向の煙突クランプを緩めて単管パイプに煙突を取り付けた状態で地面に下ろす作戦を選びました。

 

思った以上に煙突が重たいから素手で下ろす事は危険と判断し、滑車アンカーを準備してロープを使って少しづつ下ろしました。

このテクニックは広島県の土砂災害で大木を切り落とすお手伝いを和歌山県の特殊伐採専門家上中林業さんと一緒に行った時に身に着けました。人生無駄な経験って無いですね。

本体も200㎏近くあるので、慎重に所定位置まで運搬して撤去も安全に終了する事ができました。

 

まとめ

すべての作業が終了したあとに、搬入の検証を行いました。

とにかく、現場に来ているタイミングで荷下ろしを検証しなきゃ納品が不安で仕方ありません。

ダートでの納品を2回経験する事で、搬入ルートをしっかりと検証する事がいかに大切かを学んだので少しくらい時間を費やしてもじっくり確認します。

 

今回はトラックから直接軒下へ移動できると分かったので、土砂降りの雨でも搬入OKです。

 

お上人様には本当に1日お付き合い頂き本当に感謝でございます。

作業しながら色々お話出来て楽しみながらの煙突設置作業でした。

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