熊本県南阿蘇へ設置の下見に行きました。
いやはや、5月半ばの下見なので好天を期待していたら、想定外の雨天で阿蘇山の外輪山を見渡す事が出来ませんでした。
下見が近くだったら車でアクセスするんだけど、さすがに熊本県に行こうと思えばフェリーか新幹線の2択になり、今回は新幹線とレンタカーでのアクセスをチョイスしました。
移動と下見
姫路を6時半に出発し9時に熊本駅に到着。朝の駅前には誰一人いません。
座っているだけで到着する新幹線はマジ最強。
改札を出て真っ先に行ったのは予約していたレンタカーの手続きです。
僕と同じハイゼットトラックのジャンボ。
今の車を選択する前、この車種も候補に有ったのでどんな感じか興味しんしん。
結論から言えば、僕の使い方ではATは動作がだるいと感じるし、荷台が狭いのは致命的だし、ハイルーフは不要なので今の選択が最良だと言う答えに至りました。
現場に到着して早速現地の調査です。
当初、施主様は写真で言うと手前の左端への設置をご希望されていました。
しかし、屋根裏を確認できる場所へ上って構造を確認すると既存構造物の周囲に6尺の長さで建て増ししている事が分かりました。
写真で言うと、下屋の屋根勾配がゆるく変化している部分が後で追加された場所になります。
そして、最初にご希望になっていた場所だと丁度寄棟の辺りに煙突が来るので設置のハードルが高くなります。
お昼を挟んでリフォームを行った大工さんにも立ち合いをお願いして煙突設置場所の候補を相談しました。
大工さんが来る前に施主様と設置の第2候補地を相談の上、煙突設置のハードルが低く尚且つスペースを有効活用できるこの場所に設置を決定しました。
口で設置場所を説明してもイメージが掴みにくいので、事前に準備した原寸大模型が大活躍してくれました。
このお陰で実際の設置状況をイメージ出来るし、煙突の中心さえ決まればレーザー墨出し器で屋根へ通りを写せるので非常に便利なんです。
フラッシング施工
今回はフラッシング施工で納品します。
いつもはチムニーボックスの設置をお願いするのですが、建て増し部分の屋根には比較的細い垂木しかチムニーボックスの下地がなく、重量のある箱を載せちゃうと地震などの時に強度を保証できないと大工さんが助言して下さったのでフラッシングをチョイスしました。
後は板金屋さんの施工次第なんだけど、瓦屋根の長さが6尺でフラッシングが3尺2寸あるので全て板金にて屋根を覆ってもらえる事を希望しています。写真は別現場だけど、棟から板金の施工をして下さっているので雨漏りの心配が全く有りません。
大工さんが帰った後、今後の流れを確認して下見現場を後にしました。
トランジションタウン南阿蘇
南阿蘇での宿泊はオンドルワークショップで存在を教わった「種まきハウス南阿蘇」さんへ予約していました。
トランジション活動をされており、僕自身活動の詳細はいまだ理解できていないけど得る物がとても多い宿泊でした。
施主様の家を出た後、オーナーの吉田さんと合流して近所の茅葺屋根の食堂で晩御飯を頂きました。
その後、近所の温泉に入って宿にチェックインです。
むっちゃゲル!
と言うか、本物のゲルを一人で占有。
電線は引かれておらず、オフグリッドで熱は全て薪を使用、トイレはコンポストと言う本気仕様のお宿?もはや宿じゃなくて吉田さんの居住スペースへお邪魔している様な感じと言う方がしっくりきます。
まとめ
朝5時起きで熊本へ来たので夜は早々に就寝しました。
コンセントもテレビも無い、真っ暗なゲルの中で耳に届くのはカエルの鳴き声と雨音だけでした。
都会で生活していたら当たり前の物が何一つない環境だけど、全く不自由さを感じない。
むしろ上質なくつろぎを得る不思議な空間でした。
ひょっとすると、今の僕は不要な物を揃えるために自由な時間を費やして一心不乱に物を買い集めているんじゃ無いか?
そんな事を考えながらあっという間に眠りに落ちて行きました。