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たねまきハウス南阿蘇での休日を満喫

 
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熊本Day2

就寝前オーナーの俊郎さんに「翌朝は何時集合でしょうか?」と質問すると

「まっ、適当に。そのうち歩いていると出会うでしょう。」との返答。

時間を区切り、全ての行動に計画をあてはめる日常を過ごしている僕にとっては物凄く新鮮な回答。

そうなんだ、ここでは自由に過ごして良いんだ。

何が自由なのか分からなくなってしまった僕には丁度良いリハビリかな。

施設探索

到着したのが真っ暗な夜だったので詳細は不明でしたが、ゲルの上に従来型工法で屋根が載っている独特な構造物でした。

アシンメトリーのデザインなのに、木組みには釘を使わないと言うカッコいい建物。

そして建物の半分を占めるスペースには何と、「キッチン」だけが有ります。

日当たりの良い場所には波板で仕切った薪棚が有って、雨に濡れない様に養生されているところが実践的ですね。

 

姫路に帰る新幹線に乗るまで約半日はフリータイムなので、腐葉土の切り返しを勝手にお手伝いさせて頂いたり、もう処分する冬野菜の残りを引っこ抜いたり

プラムの苗木をでっかいプランターへ植え替えたりしていると、あっという間にお昼になりました。

 

何と申しましょうか、非効率、非能率は自社工場で仕事する場合僕の中では禁止事項なのに、この場所でのゆったり具合はなんと素敵なのでしょうか。

時計を眺めて作業の進捗を気にしながら設定したゴールに向かってあくせくするのとは真逆の過ごし方に、長い間忘れていた心のリラックスを思い出しました。

 

オフグリッド、薪生活、コンポストトイレと言う、僕が普段空気の様に頼っているライフラインが1つも無い状況では自分が主体では無く自然が主体なんじゃ無いかと感じました。

 

今年は梅雨が早いから新芽の成長が心配などと言う考えは、マンションで生活していると全く分からないし僅かに気になる事が有るとすれば夏野菜の値段が高騰するのが困るな。位です。

都市型生活は生命の営みをリアルに感じる場面から遠く離れているので、ともすればお金と社会が用意してくれたインフラに頼り切った生活になるのは良くわかります。

 

もう一つ踏み込めば、自分が何をしたいのか、どのような状態が心地よいのかも分からないと言う状態がありふれているのでは無いでしょうか。 僕もその一人だったので、心地よさを感じる力も無く追われるように仕事を繰り返す日々が当たり前になるのも良くわかります。

 

しかし、この場所でのんびり土に触れていると忘れていた自然主体の考え方を思い出すし、何より気分が良い。

 

約1年で1棟のペースで建築している敷地内には沢山の建物があります。

不要になった構造物を移築したもの、ワークショップで建てたもの、大工さんに頼んだものなど施工時の状況に応じて臨機応変に対応しているところが素晴らしいです。

 

ロケットマスヒーターが設置されている部屋は漆喰の白壁が美しい空間でした。

 

そして、マスヒーターの隣にはオンドルがビルトインされています。

どちらも蓄熱型ヒーターと言って、僕の薪ストーブランキングで上位を占め、かなりの高級品だから普通1つでも凄いのに2つが隣り合っているなんて…なんて贅沢なんでしょうか。

 

オンドル部屋も、ゲルの部屋もオーナー自ら竹小舞を組み上げDIYで土壁を塗ったそうです。

プロから見れば違いが分かるかも知れませんが、僕から見たらプロとそん色ない仕上がりでした。

 

まとめ

わずか1泊2日の滞在でしたが、なんだか得る物が多い場所でした。

帰宅後、この感動を是非とも知ってほしいと妻に話したのですが、いくら話しても良さは伝わらないので次は家族で1週間くらい滞在したいです。

 

南阿蘇の外輪山を出発し、新幹線にのれば僅か2時間半で帰宅しました。

南阿蘇で体感した時間の流れと、姫路駅で見る人々の喧騒の落差にちょっと驚いたのと、僕は都会が好きだけど自分に安らぎを与えてくれる場所へ行くことも大切だと感じました。

翌日は土砂降りだったけど、エネルギーを大量消費するプラントの中で仕事をしていると、もののけ姫の中に出てくる「たたら場」が思い浮かびました。

 

優劣を判断できないけど、僕は自然の中で過ごす時間に癒やしを感じるのは間違いないので今後も積極的に出向こうと思います。

 

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