三重県へ現地下見に行きました。
夏の真っ盛りに三重県へ現地下見に訪問しました。
施主様はKD01が開発段階であった2017~18年頃工場へ見学にお越しくださり、セリフリフォーム工事に目処が経ったら連絡しますとお話頂き現在に至ります。
施主様がリフォーム工事を進めている間に、僕も納品の経験を積み重ねたので丁度良いタイミングかも知れません。
グーグルマップの誘導でひどい山越え
朝4時半に家を出発し、現地到着が予定通り9時でした。
途中高速を降りて現地に向かうナビはいつも愛用しているグーグルマップ。
無料で秀逸なアプリだと思うけど、最短ルートを選択するアルゴリズムのお陰で今回はとんでもない崖の峠を越えなければならないルートに導かれちゃいました。
狭い1車線で、ガードレールも要所にしか設置されていない薄暗い杉林の道を運転していると「ここで車が止まれば終わりだな。」と言う考えが頭の中をよぎりました。
三重県の次に鳥取へ移動する予定だったので、道工具を満載していたから動きが緩慢だし次はYahooカーナビを併用してルート検索するようにします。
そして何とか予定時刻に到着した現場は… 敷地が広い!
個人の住宅としては部屋の間取りも大きいので元の施設をお伺いすると、昔は川魚の釣り堀と宴会場が併設された施設だったそうです。
そこを施主様が購入されご家族でリフォームされていると言う訳でした。
ですので、ご家族の皆様はDIY指数は高く、雑誌ドゥーパを愛読してこの夏に小屋を建てるそうです。
ドゥーパ編集部の豊田さんが聞いたら喜ぶだろうな~
そして設置希望場所に案内された僕は設置場所と煙突の貫通部分を確認しました。
このレーザー墨出し器の位置が煙突心になります。
そして煙突が屋外へ出るのは下げふりから水下へ約130㎜したが煙突心になります。
通常ですと防水施工の観点からチムニーボックスを2Fの屋根近くまで立ち上げるプランを提案するのですが、今回はチムニーボックスを設置する事で眺望が悪化する事を避けたいと言う施主様のご要望によりフラッシング施工を採用しました。
この後建物の寸法をスケッチして煙突のプランニングに着手です。
仕事の大部分は設計
寸法測定が不十分でまた今度測定に来ると言う事は避けたいし、何より現地で設置図面を書いてそれを元に打ち合わせできれば今後詰めて行く部分を大幅に削減できるので今回初めてパソコンを持参したのが大正解でした。
僕が駆け出しのころは、設置工事のスキルばかりに目が行って設計に気をかける事は少なかったのですが、今は設計業務が全体の半分以上を占める大切なパートだと思う様になりました。
特に今回は、室内側固定金具を梁に固定してフラッシング部分に継ぎ目が来ない様に煙突を設置する必要があるから、単に煙突を積み上げて行けば良いと言う事にはなりません。
そして2階建ての家あるあるかと思いますが、屋根の桁から離隔距離を取ると2Fの軒に干渉するのでフラッシング出口で45度を使用して軒を避けます。(写真は僕の勘違いで桁と煙突心が近すぎたので、後で訂正しました)
色々制約が有る中で、カタログ記載の製品を選んで自分が考えるベストの状態を作図出来れば、後は施工で寸法通り仕上げる事に注力すれば良いので、やはり設計はとても大切ですね。
そして搬入口もしっかりと確認です。
搬入の難易度で初日の作業量が全く別物になるので、ここは慎重になります。
まとめ
施主様には近所のジビエお弁当をご馳走になり、忙しいなか長時間お付き合い頂き本当に感謝です。
大空間の暖房にはSD01が向いているので、来シーズンにお届け出来る事を楽しみにしています。
慣れの部分も大きいと思うけど、現地でスケッチして図面を書き使用部材を決定するのは、座学だけでなく多くの実務経験も必要とするので全く未経験から今の状態まで技能を高めるのはちょっと大変だし、それだからこそ経験が財産だと感じました。