台風を避けてログハウスへ煙突の設置工事
三重県へ下見に行った後、1日予備日を設定していましたが台風9号が本州に接近してきたので急遽予備日に煙突設置工事を行いました。
室内工事は雨が降ろうと全く関係ないけれど、屋根の上での作業は天候次第だし台風が通過した後の天気も今一つ確定しないので施主様には突然で申し訳ないのですが、お電話で設置工事の可否をお伺いしたところ快くOKを出して頂きました。
工事日を設定していても、お天気の具合により柔軟に対応して頂いた事に感謝です。
45度勾配の屋根に煙突を設置する
現場に到着したのが13時。
台風の影響か黒い雲が北の空を覆い、時折小さな雨粒がパラパラと降る状況でした。
ひと月前にお邪魔した時はこの状態でしたので工事の進捗が良く分かります。
雨が降る前に屋根上工事を終了したいので、施主様に工事の順番をアテンド頂きまずは床面からチムニーボックスまでの正確な距離を測定しました。
口元から全て2重煙突なので、最初の測定ですべての寸法が決まるから、どんなに気持ちが焦ろうともここはしっかりとダブルチェックで寸法を確定します。
レーザー距離計で高さ方向の距離を測定するのですが、基準点を本体の底面とする所を上面で測定してしまい100㎜間違えて工事を行いリカバリに大変苦労した経験があるので、最初の測定は真剣です。
そして、煙突の割り付けを計算し屋根の上に金具をセットします。
今回は煙突までのアクセスルートが簡素で、一人だと荷物の運搬が大変なレイアウトだったのですが施主様と宿泊に来ていたご友人様が資材の搬入をアテンドして下さったお陰で劇的に時短できました。
一人だと2倍以上時間を費やしたと思うので感謝の言葉しか浮かびません。
屋根足場が設置されている時期でないと施工できない案件だったので絶妙のタイミングだったと思います。
天気も怪しいし、時折霧状の雨が降って来たので写真を撮影する心の余裕は一切ございませんでした。
作業を終えてほっと一息ついた時に何とか撮影した写真がこちらになります。
その後作業エリアを室内に移してまずは化粧板を天井に取り付けました。
後は機械的に煙突を接続して途中の固定金具まで下ろします。
今回は新宮の耐震ステーを選択したので、見た目が非常にスッキリと感じるしかなりガッチリ固定できるので安心感が有りました。
吹き抜け部分に煙突を下ろすので、室内足場が有る状態で本当に良かったです。よくあるのが、建築会社の担当に足場の設置を依頼していて確約を得ておきながら現地に行くと何も無いと言う事も普通にある業界なのでどんな状況でも落ち着いて作業できる胆力が求められる仕事だと最近気づきました。
最後に煙突から下げふりを下ろし、持参したストーブの実寸型紙を床に敷いて実際のレイアウトを確認します。
ここまで煙突を施工して下げふりを下ろせば設置位置を間違う事も無いので、炉台施工前に確認出来て良かったと思います。
まとめ
工事日の予定を1日前倒しで施工したにも関わらず、設置にご協力いただいた施主様には本当に感謝です。
帰路の途中、鳥取市内を通過していると猛烈な雨が降っていたので丁度良いタイミングで工事できたかと思います。
3月の長野県の納品や、今回の煙突施工などすべては天候次第の工事予定なのですが、僕って運を持っているのか今回も何の事故も無く現場を終える事が出来て本当に良かったです。