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熱で曲がった遮熱板のバージョンアップ

 
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納品後2シーズン経ったお客様より、遮熱板の変形をご連絡頂きました。

全く無名だった僕の製品をお買い上げ頂いた大切な顧客のお一人ですので、出来る範囲でしっかり対応させていただきます。

遮熱板の熱変形

僕自身初めての事例だったし、初期モデルと現行モデルの形状に違いが有れば代替品を送っても取りつけられないので曲がった部品を工場に発送して頂きました。

ここまで遮熱板が曲がった事例は初めてだし、他のお客様から指摘された経験も無く、また自社の初号機も変形していないので興味深い。

とにかく、遮熱板が曲がる事でヒートスポットが発生して溶接部分にストレスが発生するから遮熱板の形状は非常に大切なのです。

初期モデルは単なる1枚板だったけど現行モデルは一番熱くなる部分を鉄で覆う形状に改善しているので、曲がった鉄板みたいになる事は無いと想像し部品を組み合わせ、耐熱塗料を塗って梱包しました。

 

先週の納品で工場にある段ボールを全て処分した後だったので、梱包材に使っている段ボールをかき集めて返送用の梱包が完成しました。あとはクロネコヤマトの営業所に行って発送だけの状態に仕上げ、昨日は終業です。

 

翌日、よくよく考えてみると遮熱板底面が大きく変形しているのだから下側にもリブが有った方が良いのでは?

その様なアイデアが脳裏をよぎったのです。

しかし、もう既に手間の掛かる梱包を終えて後は発送を待つのみ。

こういってしまえば何ですが、黙っていれば誰も気づかないポイントにわざわざ手間を費やない選択肢も有りますが、この改造を実行できるチャンスは今しか無いので躊躇なく開梱して塗装を剥離しました。

 

そして遮熱板底面にもリブを追加して更なる強度の向上を実現。

 

そして出荷前の在庫品で設置を確認して作業は終了です。

丁度耐火レンガの上にリブが来ることで違和感を感じないデザインにしています。

 

まとめ

2シーズンを過ぎた辺りから溶接の割れや、遮熱板の変形など熱による弊害をお客様よりお伺いする機会が出てきました。

すべての事例を検証する為、摩耗部品の現品確認と対策を考え、お客様へ部品を返送させて頂いております。

 

この様に、使い込んでこそ判明する弱点を漏れなく消し去って行く作業こそが製品開発の肝だと僕は考えます。

巨大資本のカーメーカーですら最初から完璧な製品をローンチするなんて不可能なので、とりあえず事前に認識できる範囲で最良の製品を作り、不具合を認識した時点でバージョンアップを行う地味だけどとても大切な作業をこれからも愚直に実行して行きます。

 

何が正解かなんて誰も教えてくれない製品開発では、使用による劣化が一番多くの情報が得られる生の教科書なので今後もお客様のご相談に答えて行くと伴に、改善策を今後納品する製品に反映して更なる品質向上を行います。

 

個人で製造しているので製品寿命等を気にされるお客様もいらっしゃるのは認識しております。

しかし、いかに大きなメーカーで有ろうとも私が実行している姿勢を模倣する事は困難だと思っています、なぜなら僕は設計、製造、販売を一人で賄っているので事象の因果関係をダイレクトに推測し対策を即実行出来るから。

どの業界でも良くある話だけど、作っている人と設計者と営業が分かれて伝言ゲームになると争点の齟齬が発生するし何より対応を実行する時間が長くなる傾向がある。

なので弱者の強みを生かし今後も愚直に顧客対応と製品のバージョンアップの両輪を回して行こうと思っています。

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