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合掌ゲストハウスへ導入の調査

 
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過去最高に大きな建物への導入プロジェクトが静かにスタートしました。

場所は富山県にある「合掌ゲストハウス かずら」様です。

写真で見ても大きな建物ですが、実物は超巨大な木造建築でおまけに屋根材は荒縄と茅葺屋根。

茅葺の上にガルバリウム鋼板でカバーを施しているから一見天井が有る様に見えるけど、実態は草が屋根材になっています。

 

富山県へ現地調査

現地調査に行く前、グーグルにアップされている写真を元に大まかな設置場所のプランニングを行い施主様へ確認してみました。

当初の案は煙突を横に出して鉄でやぐらを立てかけ、建物の屋根上に排煙するプランでした。

しかし厳冬期の写真を見ると…かなりの豪雪地帯と言う事が判明。

煙突を横出しすれば、屋根に積もった大量の雪が一気に崩れ去り煙突を破壊する可能性が大きいので屋根の側面には設置しない方がベターだと施主様からアドバイス頂いたので、側面出しプランは却下です。

 

こうなれば現地に行ってみない事には物事が前に進みません。

 

と言う訳で、始発の新幹線に乗って一路富山県へ向かいます。

遠隔地の下見は、鉄道での高速移動が可能なエリアは基本的に新幹線、特急、レンタカーでアクセスします。

長距離移動の運転を行った後、長時間現地下見をするのはしんどいし、帰りに疲れてしまった状態で長時間運転する事は危険だと考えるからです。

京都でサンダーバードに乗り換え、金沢駅に到着したのが午前9時過ぎ。

ここからレンタカーを借りて富山県へ向かいました。

 

そして10時半頃やっと現地に到着です。

実物は写真で見るよりもかなりデカイ!

早速施主様と設置場所に関する希望やプランニングを聞いて設置に最適な場所を探して行きます。

 

総木造で、家に真っすぐな部分が無いし、積雪を避けて煙突の先ををどこに抜くのかが非常に悩ましい。

 

話し合いの結果、2階にある漆喰壁中央に正方形の穴を開けて煙突を取り出す事に決定しました。

そして下げ振りのラインで煙突を真横に取り出し、窓の軒上に煙突トップをレイアウトして煙を排出します。

 

室内からの横引き箇所も多く、自然のドラフトに任せると絶対に燃えないのでイタリアから輸入した耐熱電動ファンを煙突トップにインストールします。

今回は煙突設置以外に、電気工事も加わりますが私は2種電気工事士の免許を持っていますのでしっかり工事対応させて頂きます。

 

2階の内側はこんな感じで、窓の中央から床面に煙突を立ち下げ右方向に1.5M横引きして1階に立ち下げます。

そしてこちらが設置場所。

今はガラス扉になっているけど、設置の時は扉を塞いで遮熱壁が設置される予定です。

なので見積もりの中でも特に設計に関しては施主様もどの様な施工プランになっているのか、しっかり確認して双方の方向性を一致しておく事が大切だし、僕は図面を基に設置プランを説明する時間を設けてます。

現地測定

設置場所と煙突通過場所が決まった後は、実際に現地を計測して希望が実現可能なのかを調べます。

今回は建物が大きかったのでいつもより多くの時間を費やしましたが、無事に計測を完了させ作図に取り掛かります。

 

単に上方向へ真っすぐ立ち上げるだけでも、煙突固定の場所やフラッシングとの取り合いでしっかり設計する事が大切だし、ましてやこの現場は折れ曲がる場所が多いので慎重に作図しながら煙突通過場所のプランニングを行いました。

 

完全バージョンでは無いけど、おおよそこのような感じで設置する事が決まりました。

素人の頃はこんな図面、適当につなげばOKじゃないの?と安易に考えていましたが単に煙突を繋ぐだけじゃくて固定金具が煙突の継ぎ目を避けるように長さを変えたり防火対策を施す距離を考慮に入れ、既製品の寸法と言う制限が有る中で希望通りの仕上がりになる様考えるのは設置プランニングの一番大切なプロセスです。

 

ハッキリ言って、設計を間違えちゃうと現場で取り返すのが非常に困難だし、設計さえしっかりできていれば現場では実行するだけなので作業容易性の分水嶺と言っても過言では有りません。

 

なので、現地下見とそれに伴う設計は非常に重要だし、これこそが属人的な価値だと思っています。

まとめ

今回は大工造作工事や電気工事、煙突を保持する屋外ブラケットなどストーブを設置する下準備が多く必要になってきます。

事前の想定を超えるアクシデントが発生する可能性も大いに有りますが、工事期間を長めに見積もり対応して行く予定です。

 

去年の僕だと合掌作りの様な変則的な構造物に薪ストーブを導入する力量は無かったと思います。

今年1年を通じ多くの現場を経る事で自分なりの作業法則を身に着け、着実に設置能力が向上したと実感できるので先ずは安全を第一に考えて煙突施工を終えたいです。

 

全ての打ち合わせを終え、特急から新幹線に乗り換えた午後10時半の新大阪駅は乗客もまばらで閑散としていました。

朝4時起きで日中はずっと気持ちが張り詰めていたので若干の疲労感を感じたけれど、それがまた心地よく感じました。

理由なんて無いけど、今まさに自分が選んだ道を現在進行形で進んでいると感じるし満足もしている。誰の指示でもなくて、自分が選んだ選択が積み重なり自分の周囲が大きく動いている事を面白く感じます。

 

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