DIYの設置は防火対策を確実に施工しましょう
今日お電話にて薪ストーブ初心者の方から導入に関してお問い合わせを頂きました。
そして、薪の手配やそもそも薪ストーブを導入して維持できるのか不明なため最初から高額な投資をする事に二の足を踏むとの事でした。
そうですよね、自分の中に判断基準が無い中お金を払って導入したのは良いけど2シーズンを超えるころから全く使わなくなりインテリアになってしまう話もよく耳にします。
そういったお客様には僕なりのテンプレ回答がありますので参考にして頂けると有難いです。
まずは経験してみよう
薪ストーブがどんなものか?どれだけ手間が掛るなんて人によって感じ方は千差万別。
1シーズンで消費する薪の量が例えば6トンだとして、その量を多いと感じるか少ないと感じるかは環境によって変化するのであくまでも参考値として、まずは自分で使ってどの様に感じるかが一番大切だと思います。
なので、もしかして使わなくなっても納得できる予算で薪ストーブを楽しむのであれば「ホンマ、新保製作所」のブリキストーブで数シーズンお試し暖房してみる事をお勧めします。
ブリキストーブと言えども十分楽しめるし、使っている間にどんな感じで薪を手配するのか不明なポイントが徐々に分かってくるので未経験者にはうってつけでは無いでしょうか。
煙突も窓を1か所防火構造で目張りして、シーズンオフに撤去すれば採光などの影響も少ないでしょうし経験値を得る事が出来るので思い立ったら即行動する事をお勧めします。
そしてDIYで施工する場合に2点注意してほしい事柄が有ります
低温火災対策
炉台と遮熱板をしっかりと用意して低温火災対策を行わなければ取り返しのつかない事になるので、絶対に実施しましょう
検索バーに「炉台」+作り方。遮熱板などのワードを入力して欲しい情報を検索すればそれこそ山の様に情報を得る事が出来るでしょうからその中で自分の状況にマッチしたやり方を施工すれば良いと思います。
ただし、ネットの情報は施工した現場の情報であり前提条件が異なれば実施する遮熱工法も変わってくるのでその辺りは臨機応変に対応して行くしか有りません。
僕の知る限り「川原薪ストーブ本舗」さんのブログが一番詳しく施工方法を公開されているので過去記事にさかのぼり研究されることをお勧めします。
あとは使いながら熱くなる部分に追加の遮熱を施したり、サーモグラフィで温度分布をじっくり観察したりご自身で不具合の原因を推測して改善する工程を楽しむのも悪く無いですね。
そんな面倒な事をすっ飛ばして、プロのアドバイスを貰い費用低減の為にDIYを希望されるのであれば川原薪ストーブ本舗様のコンサルサービスなどを受けてみるのも良いかと思います。
プロの知識をお求めやすい価格で提供して下さる素敵なサービスだと個人的には思っています。
まとめ
あと煙突の取り回しもスゴク重要だけど、僕の順番として
1)防火対策
2)燃焼
ブリキストーブを使うのであればシングル煙突の使用が多いで有ろうから煙突の遮熱及び木酢液対策をしっかり考えなければなりません。
もっと具体的に話をしようと思えば現場を見ない事には話しの焦点が定まりません、別の言い方をすれば一定のお作法に従いストーブ設置の基本設計を行うけれども、現場の状況により臨機応変にカスタムして行く作業こそがプロの領域であり、場数を踏んで得る事の出来る価値だと考えます。
複唱になりますがDIYで設置する場合まずはワードで検索して、防火対策だけをしっかりと行うことを強くお勧めします。
蓄熱型ストーブを自作した友人は使っている間に床から焦げ臭いにおいが立ち込めたので、点検口から床下へ入りマヨネーズの空瓶に水をいれて消火した人がいます。結構な時間をかけて構築したストーブを壊して作り直したそうですが、防火対策が甘いとその様な事態になるのでストーブが燃えなくても真っ先に実施すべき事柄だと私は考えます。