ヒミエルストーブ

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運転方法により印象が大きく変わる

 
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今シーズンは多くの人に納品させて頂く機会を頂きました。

今までは自分の求める製品開発と、煙突などの設置技術及び現地下見の技法を高める事に意識が向いていましたが、ここいらでお客様へ僕がお勧めする運転方法、お掃除方法を周知すべきじゃないのかと思う様になりました。

僕自身の認識が甘く、お勧め操作を伝えきれていないと認識する場面を散見し、一度時間を作って動画撮影を実施して納品後のレクチャーみたいな説明動画を作るべきだと思ったのが先週末。

2月末納品の製造に忙殺され、現地下見や、遠方へ煙突設置工事などを抱えて思う様に時間を取れないので、このタスクは今シーズンの宿題としておきます。

じっくり燃焼が一番おとくかも?

今シーズンのお勧めは、焚き付けから巡行運転に入るまで全速力で昇温を行い本体が暖まった頃を見計らってダンパーを閉じて暖気の流速を押さえながら熾火の上に薪をちょこちょこ追い足しする方法です。

去年までは大きな薪を燃焼室一杯に詰め込んでダンパーを閉める操作を主に行っていましたが、今年はもっぱら上記の操作を行うと伴にお客様へもお勧めさせてもらっています。

なぜなら、便利だからです!

勿論、炎の大きさ=暖かさなので状況に応じて薪の量を調整して頂いたら良いのですが、お部屋が一旦暖まれば冷めて行く分の熱を追加してあげれば良いので改めて大量の熱を作る事より燃費が良いことの様がメリットが大きいと考えます。

お勧めしない運転

その反対にお勧めしない運用がありまして、それは過燃焼です。

薪を大量に投入し、天板が赤くなるまで加熱する事も可能ですが危険な程輻射熱が強力になるし、薪の消費量がお勧めモードの2倍速だし、本体が熱で加速度的に摩耗して行くので良いことは1つもありません。

燃焼室に大量の灰が堆積するのがこの運転モードの特徴です。

こんな感じでフワフワした灰が沢山溜まり、灰の中に炭が残る状態が過燃焼運転のサインになります。

対策として、熾火の上に薪を投入し、熾火の熱で薪を加熱する間に熾火が燃え尽きるので投入した薪が次の火種になるサイクルを回して頂ければと思います。

 

ヒミエルストーブは本体に蓄熱することで煙突のドラフト圧を下げても理想的な燃焼を継続できる設計になっています。このようなアプローチで燃焼を設計しているストーブは他に思いつきません。

ロケットストーブ構造を採用している薪ストーブは沢山有りますが、ヒートライザー内部で昇温、本体で蓄熱、そして排気を絞って低圧ドラフト状態での連続燃焼を可能にしているのに、立ち上げの煙逆流問題を解決している製品は少ないと思っています。

 

製品の経年劣化に対する知見及び推奨する運転方法など初めて納品してから4年が経過して製品の信頼度が格段に向上したと自負してます。

4年の間にお客様から頂いたお声をほぼ100%次の製作にフィードバックしているので、毎年信頼性が向上しています。

外観の変化は少ないけど、熱により摩耗して行く部分を重点的に改善したので今後購入をお考えの方はご安心して頂ければと思います。

まとめ

改めて振り返ればヒミエルストーブの初号機を納品して早くも4年が経過しているのですね。

このペースで製造して行けば10年くらいあっという間に過ぎ去りそうだと予想します。そして今はヒミエルストーブだけでなくもう一つ薪を使った新たな価値提案が出来ないかとコンセプトを温めていますので、形が出来上がればご紹介させて頂きたいと思います。

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