便利なアプリを活用してます
先月から現地調査に行き煙突配管の経路をさがしているこの物件。
3階建ての様に見えますが、山の斜面に建っているので入口は2F、そして煙突は3Fの上まで抜く必要があり、屋上に長く飛び出した庇と、耐力壁の開口位置の関係でどうしても横引きが長くなってしまいこの面での取り出しを断念しました。
そして今回施主様より発想を切り替えて入口ホール側にストーブを設置出来ないかとご提案を頂いたので、早速の現地調査を実施しました。
このサイズの建物になると、煙突貫通ルートにどの様な障害物があるのかじっくりと確認する事が必須なのですが、軽天に覆われた屋根上の電線や、建物の柱とエアコン室外機の位置関係など簡単に作図出来ない場所が発生しちゃいます。
そんな時に活躍する神アプリがScaniverse
例えば、このホールの天井内部に配管されている電線の位置を測定したくても、隔壁を解体した僅かな隙間からしか天井内部を除く事が出来ません。
なので目視できるけど、はるか遠くにある電線管が壁より何センチの位置にあるなんてメジャーでは測定不可能。
そんな時、隙間からipadを挿し込んでスキャンすれば3D画像が出来上がります。
屋根裏の構造をスキャンして、後はアプリ上で距離を測定すればおおよその位置は十分に判明するし、考えている煙突のルートを使えるかの判断材料に十分使えます。
親指の柱右側に本体を設置すると、2Fのエアコン室外機が干渉する事も一瞬で分かるので非常に有難いです。
建物を連続してスキャンすれば簡単に3Dモデルを作れるので構築物のモレやダブりが無いばかりか、帰宅してから寸法をもう一度拾いなおす事も無くなったので非常に重宝しています。
偶然このアプリを知ったので、早速インストールしましたが使い慣れると快適その物。
但しアプリに対応したカメラを搭載しているのがiphone proシリーズやipad proなどだそうなので、僕は偶然ipad proを持っていたから良かったけど無ければpro13を買うと思います。
職人的技術を求めるより、簡単に出来るところはジャンジャン機械を活用できればと思います。
そして、当初の目的であった入口ポーチの案は電線管がどうしても邪魔で採用不可と言う事が判明。
前回は屋上の庇をかわすべく横引きと45度勾配での配管を検討するも断念。
今回は設置場所を変更するも、障害物により断念。
そして次回は当初予定していた場所で、庇をコア抜きして防水処理する案を検討します。
民家にはない制約があって面白いですね。