ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

2度目の煙突工事

 
この記事を書いている人 - WRITER -

先週はじめてやらかしてしまった大きな失敗。そう煙突を足場に落として全損。

正直な所工事を中断した当日は少し凹みました。

しかし、翌日からは部品の手配と対策を考え、今後2度と同じ失敗を起こさない様に施工できる方法を準備しました。

事前準備

この様に45度曲がりを組み付けるときは煙突のロックが効かず、この先大屋根に向かい煙突を延長する程に煙突が揺れて垂直を保った固定が困難になります。

実際僕が失敗したのも立ちあげ45度の部分のロックが外れて煙突を落としちゃいました。

 

なので準備したのが自作の仮止め金具になります。

こんな感じに、破風板へ固定する前の仮止めに自作金具を使用します。

前回と同じく足場が不安定で煙突が揺れる状況で

1)煙突の垂直を確認

2)固定金具のネジを締める

3)破風板裏の垂木にコースレッドを打ち込む

3つの作業を同時進行すれば同じ失敗をおこしちゃうと考えたので、仮止めを使い固定位置を決めようと思ったのです。

実際に使ってみた感想は「すごく便利」の一言です。

ロッドが伸縮するので水平器を当てながら煙突の真っすぐを確認してネジを締めればOKで、その状態を保ったまま固定金具を取り付ければ良いので、位置決めと金具固定を分離して作業できるところが非常に楽でした。

 

下屋の瓦屋根の上に脚立を立てた時は足場が不安定だったので落下の恐怖を感じていたけど、今回は高所作業車を大工さんに準備してもらったのでスゴク安全。

費用も足場だと作業員2人が設営と撤収に来て7~8万円必要な所高所作業車だと半額以下なので、トラックを設置できる場所では足場より機動性が高いと感じました。

オペレーターをトラックと一緒に呼ぶのであれば人件費やスケジュール調整が必要になるけど、僕は高所作業車の資格を持っているので車両だけ準備してもらえば即仕事に着手できるのが強みでしょうか。

煙突固定金具を固定する時も作業性の良い高さへブームを動かせば安全なので、今までは足場を準備する事ばかり考えていたけど今後は柔軟に道具の選択を考えて行こうと思いました。

 

そして完成したショットがこちらになります。

まとめ

先週は初めて失敗を起こしてしまい、施主様を始め大工さんにも迷惑をお掛けしちゃいました。

45度の煙突施工は危険だと言う事は教えて貰っていたし認識はしていましたが、実際に失敗するまでどこか他人事の様に感じていました。

今まで大きな失敗も無く気付かぬまま危険と紙一重で作業を行っていたのかも知れません。

今回の経験は今後煙突工事を続けて行くうえで大きな勉強になりました。

 

今回を踏まえ、今年1月に設置したこの現場も45度の施工で上側の保持がロックバンドの張力に頼っている事を不安に感じました。

何らかの対策が出来ないかと考え、工場で実験する中でこの様にバンドを煙突に巻き付けてバンドの固定ネジをターンバックルで引っ張る事で差し込み部分の脱落を防げればと思いました。

改修プランが固まった所で施主様へお電話を入れ、5月連休明けの無償アップグレード工事を打診させて頂きました。

 

ひょっとしてこのまま放置しても大丈夫かも知れません。

しかし、自分の心に不安を抱えたまま放置する事が出来ないのでなるべく早く心配ごとの消去を行おうと考えています。

 

この改修も先週の失敗を経験しての気づきなので、結局は失敗を乗り越え蓄積して行く知見にこそ価値が生まれるのですね。完成すれば何てことない煙突レイアウトに見えるけど、僕にとって思い出深い学びの現場になりました。

 

左側の施主様と、右側の大工さんにはご迷惑をおかけしたのにとてもお世話になり本当に感謝しかございません。精一杯良い本体を作って寒くなる前にお届けします。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2022 All Rights Reserved.