ヒミエルストーブ

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ロケットストーブはシングル煙突で満足できるの?

 
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ヒミエルストーブを開発し、お客様へ納品を始めて早くも5年。その間ずっと断熱2重煙突での施工をご案内していたのでシングル煙突での燃焼は開発期間でのみ観察を行い詳細は忘却してしまいました。

しかし、何事も比較によって煙突による燃焼の違いを認知できるのは間違い無いので久しぶりにシングル煙突で燃焼実験を行ってみました。

感想から申し上げますと、火力調節を一切行わず全開で素早く薪を燃焼するのであればシングルでもなんとか運用できるかな?と言うのが偽らざる僕の意見になります。

勿論世間にはシングル煙突で十分、2重煙突なんて業者の利益誘導だと言う意見が有るのも十分承知してますしその様にお考えで有れば思いを貫いて頂く方が宜しいかと思います。しかし、石が水に沈むが如く自然の摂理を利用した暖房器具である薪ストーブは煙突内部が保温する事により強力な吸気を実現するのでシングルでの運用は圧倒的に不利な場面が多いです。

特に著名な欠点はスタート時に煙が煙突から速やかに排出されず炎が消えてお部屋へ煙が逆流する可能性が高くなるのと、木酢液が大量に発生します。

焚き付けスタート時はただでさえ少ない熱を、鉄でできた本体が吸収するので煙突内部の上昇気流が弱くなってしまうのにシングルだと途中で放熱してしまうのでバーナートーチなどで煙突内部を追い炊きするか、ヒートライザーの高さをドラフトが発生する長さまで作らないとスタートが非常に苦しくなります。

そして今回、外気温20度で巡行運転時に4Mのシングル煙突トップの温度を測定したら80度でした。

初夏の陽気で煙突トップの温度が80度と言う事は真冬では露点を下回って木酢液が大量発生する事が約束されています。

 

友人にメイスンリヒーターの職人が2人いるのですが、煙突について個別に雑談をしてみると本体への蓄熱量が大きいので煙突を断熱2重にしないと木酢液の発生が凄くて目地が流れてしまいそうになると言ってました。

 

なので、ロケットストーブやレンガ作りだからなどと言う素材の問題では無く煙突内部の平均気温×体積がドラフトの力になると言う煙突効果を利用した燃焼機器と言う事を議論の土台とする事を私は希望します。

 

私は最近インスタへ製造過程の動画をアップする様になったところ、動画投稿2週間前と比較してリーチが1400%アップしました。過去の自分は製造工程こそが秘匿すべき大切な情報で公開するなんてあり得ないと考えていたのですが、今となってはそれは大きな誤りだと思う様になりました。

 

では何が一番大切なノウハウかと申しますと、本体と煙突を組み合わせ最も効率的に出力が出る様に調律する事こそが技術者に求められるスキルだと断言できます。

どれだけ舶来の高級機種を使ったとしても、その機能を満たす煙突のレイアウトが有ってこその性能なので1極集中では片手落ちになる可能性が大いにあるし、煙突のレイアウトこそが現場の場数を踏む事で見えて来る無形の技能であり最も価値のあるスキルだと思います。

 

なので費用に制約があって自分でDIY設置するのであればプロに設計だけでも依頼してアドバイスを貰うのが最も安心して導入できる手法になります。手に取った図面は一見すると簡単そうな設置図面に見えるかも知れないけど、防火、薪搬入の動線、煙突掃除の容易性、メンテナンス性まで網羅して最適な位置を割り出しているだろうしユーザーでは知る事の出来ない経年劣化による設備故障の対策も施されているのでコスパは最高。

 

今までは弊社へ購入のご相談にお越し下さったお客様へご案内できるのはヒミエルストーブだけでしたが、なにせ本体が大きいので納入場所の制約が発生するのも事実だし予算に関するご提案の幅が狭かったのも事実です。そういった経験から今年から顧客のご要望に合わせて市販品の設置も柔軟に対応させて頂いてます。

予算の制約が大きいと言うお客様へは資金の傾斜配分をお勧めしてます。

まず最初に防火対策は必須

その次に煙突

残る資金で選べるストーブをチョイス。

そう、先ずは煙突に一番予算を費やすのが正解だと言うのが現時点での私の主張になります。

たとえロケットストーブ構造でもその意見は不変だし、各種計器を接続してデータをサンプリングした結論なので揺らぐことは有りません。

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