ヒミエルストーブ

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納品の準備を行う

 
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蓄熱ストーブの修理に行ったり、現地打ち合わせの直後に煙突掃除の依頼が舞い込んだりと寒くなってきたら秋と異なる忙しさを感じる様になって来ました。

ブログには書き忘れていましたが、KD01の製作に取り組んでおり納品に向けてラストスパートを行っていました。

 

久しぶりのKD01製作でしたが、本当に手間が掛る製品だと改めて感じました。

しかし、国会図書館のデジタルアーカイブで読んだ改良型かまどの書籍にも書いていた効率の良い燃焼を達成するための機構を本体内部に盛り込む為には譲れない形なので今後も守りたいと思います。

 

効率の良い燃焼を行う秘訣と言うのは燃焼で発生する高温部分と放熱部分を分けると言う事で、私のストーブで説明すると「ヒートライザー」でしっかりと昇温して「本体外殻」で放熱すると言う事になります。

通常の薪ストーブでは1つの箱の中で燃焼する構造の制約から燃焼と同時に放熱が行われ、煙突からの排熱量をコントロールする事はダンパーでのみ調整可能となっています。

ですので、ヒミエルストーブは薪から得られる熱量を最大限生み出すだけでなく、発生させた熱を効率よく暖房へ使う事が出来る理想的な形状かと個人的には考えています。

 

 

 

しかし、独特な構造が生み出す特性の為にどうしても焚き付けの時に特徴的なスタートが必要になって来るのは避ける事が出来ません。

慣れると女性でも簡単に使いこなせるのですが、従来型の薪ストーブに慣れた方程最初は戸惑われる方が多いのも事実だけど、そこは慣れる事で乗り越えて頂くようにお願いしています。

 

本体が暖まれば操作に戸惑う事も無く、排気ダンパーを絞れば私が理想とする緩やかな燃焼を長時間維持出来ます。

ダンパーを絞ると煙突からの排熱が減少し、本体内部に熱が滞留するので放熱のギアが1つ上がる様に感じるのは私の錯覚ではないと思ってます。

テスト燃焼の感想は、今回も良い感じに仕上がりました。

 

 

一晩冷めるのを待って内部の清掃を行い、ゴミが付着しない様速やかに梱包を行った後に吊り上げテストを実施。 トラックへホイストで積み込んだ後、現場でトラブルが発生すると取り返しがつかないので事前の確認は欠かす事が出来ません。

 

 

今回の現場は玄関のアプローチが1寸勾配なので、ストーブを乗せた台車を持ち上げる事が出来るのか検証する事も併せて実施。 安全に坂を押す事が出来るのか、転倒する可能性があるかは考えたって分かりっこないので実験可能なタスクは簡易的に予行演習を行って判断する事が精神衛生上非常に大切でしょうか。

これで納品の準備は完了したので、あとはお客様の元へお届けするのを待つのみ。

どの様な感じに納まるのか非常に楽しみです。

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