ヒミエルストーブ

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煙突掃除から得られた新たな方向性

 
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冬になって薪ストーブのシーズンになるとお客様から煙突掃除に関するお問い合わせや掃除の依頼が突然入って来ます。 突然連絡して下さると言う事は、急いで使う必要性を感じていらっしゃるわけで私も予定が入っていなければなるべく早急に対応させて頂いております。

 

今回の現場は去年もお掃除させて頂いたお客様の所で、1シーズン使った様子を確認出来る重要な学びの機会でもあります。

 

煙突掃除と言いますが、煙突を掃除するなんて全体の作業量からすればほんの僅かで、作業のほとんどは本体内部に堆積した灰の吸い取り作業でして、お部屋を汚さない様しっかりと養生を行いながらブラシで掃除するので結構大変。

こちらのお客様はしっかりと高温で運用されているので内部にタール等の発生も無く非常に理想的な仕様環境だと言う事が分かります。

 

 

内部もさらさらした灰が積もっているだけなので集塵機で綺麗にお掃除出来ます。 延長棒を追加したブラシで本体内部に溜まった灰を広い場所へ掻き出して集塵機で吸い取ればまた1年間快調に使用できるので、どこかのタイミングでしっかりと内部掃除を実施されることをお勧めしてます。

 

 

今回の掃除で一つとても気になった事が有りました。

それは燃焼温度が高いので内部の劣化が加速度的に進行していました。 自社工場で運用する事である程度の劣化を予測していましたが僅か2シーズンでサイクロンチューブが原型を留め無い程ボロボロになっておりステンレスのチューブも熱により変形していました。

燃焼室の遮熱板も劣化が進行しており、理想的な高温環境を少し通り越してかなり強い炎で通常運転されていらっしゃると想像します。

お客様へは、寒い時にガツンと昇温するのはこれまで通りで結構ですので、お部屋が暖まり切って保温状態に入りましたら従来より火力をセーブした運用をお願いして今回の清掃は終了です。

 

 

火力が強いので本当に全てサラサラパウダー状だったから作業性は良かったです。

 

お掃除後の感じる違和感

お客様へ運用方法を少し変えて下さるように依頼しましたが、火力の加減は千差万別。人によって炎の量が違うのは当たり前なので使い方に頼らない、ストーブの構造そのもので火力に対する摩耗抑える事が出来ないのか? その様な疑問が今回のお掃除後から私の頭のなかを駆け巡っています。

 

ヒミエルストーブを開発した当初はサイクロンチューブを利用する事により高温状態を作り出し、当時理想とする燃焼温度を達成していたけれど実は諸刃の剣で、チューブの摩耗を加速させていたのかも知れません。

ステンレスの1㎏単価が2年前の約2倍となり、消耗品をお買い求めいただくご負担も大きくなる中でもっと合理的なアプローチを探せないかと言う硬い意思が私の中に芽生えたのです。

 

この、何とか現状を変えて良くしたい、しかしどうすれば良いのか分からない中で発明の創造と実証を繰り返す一連のながれは私が最も得意とする分野なので早速改良の実験に着手しました。

 

ヒミエルストーブの第二章が開幕です。

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