ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

天板のリペア方法

 
この記事を書いている人 - WRITER -

ヒミエルストーブを長期間使用しているとお料理の吹きこぼれや熱摩耗で天板に錆が発生します。

熱による錆の発生はスチールストーブの宿命みたいな物で、運用する火力により発生頻度が大きくことなります。

なぜかと言えば、高温なほどに錆が発生しやすいので推奨しているレベルを超えた連続運用はストーブ全体に負荷を与えることになるので注意が必要です。

そしてお客様から天板のリペア方法をご質問頂いたので方法をシェアさせて頂きます。

使用する塗料

私はオキツモと言う塗料メーカーのNo601を使用しており、薄め液には専用のNo.100シンナーを使用します。多量に消費するので16L単位で購入してますが、天板の補修ですと1Kg単位で販売されている小分けの缶で十分でしょうか。 価格は1Kgで約5千円。

耐熱塗料と言うのは重ね塗りの場合同じ種類の塗料を絶対に使用しなくてはなりません。

なぜなら、塗料の種類により収縮率が異なるから。

例えばオキツモの501番を下地に塗り、その上に601番を塗るとストーブが冷める時に塗料が剥離します。番手が異なると異なる収縮率の塗膜が引っ張り合って亀裂が入るので必ず同じ番手を使用してくださいとメーカーのサポートから教えてもらいました。

下地が見えるまで研磨

塗料が準備出来たらいよいよ塗装の下地を作ります。

丁度良い見本が手元に無かったのでオーブントレイで代用しますが、トレイの表面を覆っている錆びが無くなるまで研磨します。

私は日本レヂボンのブルーセラックαと言う砥石を使い錆を除去しますが、錆取り用の砥石なら何でもOK.

とにかくなるべく地肌が見えるまで錆びを取り除く事が大切。

塗装のポイントはきれいな下地を作ることと言い換えることが出来るのでここは入念に作業する必要があります。

もちろん作業中は猛烈な錆と塗料の粉塵が舞い上がるので屋外で実施する事をお勧めします。

塗装

耐熱塗料の塗装は私自身刷毛を使用するのはタッチアップや見えない装置内部。

なぜなら刷毛で上手に塗装できないから。

耐熱塗料って粒子が大きく手で塗るって本当に難しいと言うか、私は出来ません。

なのでfujiスプレーの温風塗装機で塗装するのですがシステム1式で35万するのでリペアの為だけに購入するのは非現実的。

仕上がりを無視するのであれば刷毛塗り。

吹き付けで仕上げたいのであれば「Amazonで電動塗装スプレーを購入して試す」なのですが私自身使った事が無いので仕上がりは不明、もしくはコンプレッサーで吹き付け塗装を行う。

以上が現実的な解決方法かな?

吹き付けを行う場合塗料の粘度調整が非常に大切でして、基本的には柔らかめになるように薄め液を調合します。塗料が固いと塗膜表面が綺麗に仕上がらないばかりか、ぶつぶつしたゆず肌になるので注意が必要です。

こればかりは文章で説明できない感覚的なものなので、実際に作業を行いながら試行するしか上達の道は有りません。

カップへ塗料を注ぐときには、茶こしみたいな塗料用フィルターを使って塗料内に含まれる固形物を除去して下さい。

あと、塗った後1回目の加熱で塗料に含まれるシリコンが溶けて結合する事により強力な塗膜を生成するので初回は冷めるまで塗膜が非常に柔らかいからヤカン等を置くのは厳禁。ついでに言うと初回加熱時は猛烈に煙が発生するので換気が必須です。

まとめ

錆びの出た天板のリペアは一見すると塗装を上塗りすれば良いかと思うのだけど、実は下地の処理と再塗装、焼き付け、冷却とすべての工程をしっかり確実に終えなければ上手に仕上がらないので少しだけ手間が掛かります。

作業時間以外にも塗料に研磨剤、道工具等一式そろえる必要があるし私自身、面倒だと感じる作業なので今まで数回しか実行したことが有りません。

ここまで本格的にする必要が無いのでさびを目立たなくしたいと思うのであれば、サラダ油を塗って焼くだけで錆が黒く変色して目立たなくなります。

過去に何人ものお客様から同様の質問を頂き、上記内容を回答するとリペアは来年でもいいかな?と言ってそのまま使用されリペアを実行されたと言うお話は未だ聞いたことがありません。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2024 All Rights Reserved.