ヒミエルストーブ

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長野県でSD01の入れ替えを実施

 
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今年はなぜかSD01が人気で過去最速ペースで出荷しております。

しかし今回のお仕事は「入れ替え案件」

2018年に初めてヒミエルストーブを納品し、6年間使用して下さっているお客様のストーブを工場の展示品と入れ替えました。

入れ替えた理由は明快で、ヒートライザーの摩耗が激しくステンレス部分が腐食して穴が開きました。このあたりの熱による摩耗の進行や寿命などは製品をローンチしてから6年が経ちますので、かなりのデータが蓄積されると伴に新規のお客様へは対策を施した新バージョンをお届けしています。

そして、今回のお客様は初めてヒミエルストーブをお買い上げ頂いた私にとって思いで深い方で有り、納品時に不具合が有ればすぐさま対応させて頂きますと口頭だけどお約束をしたので、6年前の約束を実行すべく行動を起こしたのです。

発生した問題はヒートライザーの摩耗であり、初期バージョンは耐火モルタルを充填しているのでステンレスが摩耗しても数年間は普通に使用でき、急ぐ必要はないけどなるべく良い状態で冬を過ごしてほしいと思い2つのご提案をさせて頂きました。

1)現場へ訪問して耐火モルタルを追加充填

2)最新バージョンの施策を施した工場の展示品と入れ替え

納品風景

そしてお客様が選んだ答えは入れ替えだったので6年ぶりに同じ場所へ納品

この写真が今回で

この写真が6年前。私も髪の毛を黒染して若々しい。

この時はストーブ搬入の経験も無く、近所の人に助けてもらったのよね。

そこから数は覚えていないけど、沢山の現場を経験して今では軽々と炉台へ搬入できるようになりました。

写真手前が搬出するストーブで、炉台に乗っているのが設置するストーブ。おそらく2台のヒミエルストーブをお客様のご自宅で撮影する事は無いだろうから貴重なショット。

煙突取り出しの高さや、バイパスの取り付けなどが微妙に異なるのでその辺りを加工して午後3時くらいに作業が無事に終了しテストを実施。

通常の納品では設置が完了すると帰りは空荷なので気楽なんだけど、今回はストーブを持って帰るので不思議な感覚。

工場へ帰ったら分解して劣化の進行をじっくり観察して今後の設計に活かして行きます。

お客様のご感想

設計者の私以外過去バージョンと現在の違いを比較できる人がいないので、どのようなご感想をお話になられるのか興味が有ったのだけどすべてポジティブなご感想に一安心。

特に焚き付け時の吸い込みが強力になったので点火が非常に楽なのと、一旦温まったら排気ダンパーを以前より絞り込んでも一切燃焼の勢いが衰えないので長時間の燃焼が可能になったそうです。

細めの薪を投入しゆっくりと燃焼を行い、熾火になっても火は消えずに真っ赤な状態を保持するので薪の追加を行っても速やかに炎が立ち上がり運用が楽。

そしてダンパーを絞った状態でも炎の勢いが衰えないので本体の表面積がより多くの熱交換を行うから暖房性能が上がり煙突の排気温度が下がりました。

暖房性能だけが向上したのではなく、激しい摩耗が発生する場所は部品を交換式にしているので長期間安定してストーブを活用できると考えてます。

毎年10月から4月末まで約半年、毎日ストーブを使用されるので6年後の状態がいまから楽しみだ。

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