耐熱ペンキの重ね塗りについて

薪ストーブのシーズンも終了する頃になるとお客様から天板の補修についてお問い合わせ頂くことが有りますので私の知っている耐熱ペンキについての情報を共有します。
結論から申しますと
耐熱ペンキは同じ種類の色を重ねて塗装しなければ、塗膜の収縮率の違いで剥離する。
なので元と同じ塗料で塗装しなければ危険。
ただし、例外もあるので後は自己責任。
もう言いたい事を書いたので後は説明してゆきますね。
ヘッダー写真はわざと温度帯の異なる塗料を重ね塗りして剥離の実験を行ったものです。
具体的に言うと400度用のプライマーの上に600度の耐熱塗料を塗りました。
塗装後、乾燥時間を取って塗膜が硬化した後加熱を行いシリコンを溶かして塗料の定着を促すのだけど本体が冷めて行くに従いひび割れが発生して、最終的には大面積の塗装が剥がれてしまいました。

こんな感じで剥離した塗膜が落下。
対策は、ベースとなる塗料と同じ温度帯のペンキを使用する事であり私はオキツモの耐熱塗料600度グレードを使用しています。
こうなってしまったた状態を修正する方法は、下地の塗料を全て剥がして再塗装になります。

写真は実験を行った部分の塗料を全て剥がして再塗装した写真になるのですが、すごく面倒なのでこのような失敗を起こさない事をお勧めします。
あと、耐熱塗料は吹き付けで塗装しないとキレイに仕上がりませんので塗装ガンが必要になります。私はプロ用の塗装機を使用していますが、手元に無ければAmazon等で販売されている電動スプレーガンで代用できるかもしれません。
塗料の硬さや良い感じの仕上がりなど経験を積み上げて塗装は上達するので、1度だけの作業では何が正解か分からないと思いますが、未知の作業を経験するのは貴重な体験ですので興味のある方はどうぞ挑戦してみてください。