ヒミエルストーブ

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ISの燃焼テスト

 
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作り込みながら確認すべき場所は沢山あるのですがとりあえず本体へ部品を組み付けて燃焼試験を実施。

初回は焚き付けの薪を入れるだけで追加はせず 約1時間程度燃焼の具合を確認して不具合を検出し、翌日本体が冷めたら改造に取りかかる予定。

以前作ったテントサウナ用ストーブと 外寸は近似していますが実のところ中身は別物と言っていいほど変わっています。

最も大きな違いは空気の流れを徹底的に見直し、端的に言って勢いよく炎が燃えるように設計しています。異なる設計のストーブの燃焼を比べることで、どちらが自分の狙っている特性なのか明確にわかるし、進むべき方向を判断できるので比較実験は必須のプロセス。

率直に申し上げて最初に作ったサウナ用ストーブは初めての経験と言う事も有り、単に炎がついて ストーブが温まれば それで満足していました。

プライベート利用であればそれでも良いけれど、製品として販売するにあたり私なりに気になったポイントをいくつか改善してみたいと思っていました。

その中で一番大きく改造したいと思うポイントは炎の勢いが弱い点。全体的な空気の流れがスムーズでなく頑張ってもレンガ本体全てが温まるのに3時間程度必要としていたのです。

私の希望としては ブロアー などの補助無しに勢いよく薪が燃えて 素早く本体が温まってくれることを狙っていたのですが希望とは遠くかけ離れた現実に設計魂が燃えます。

では何を改造すればブロワーを追加せずに勢いよく燃えてくれるのかと言うと「空気の流れを見直す」 この1点に尽きる。

通常のクリーンバーンたと、薪をゆっくり 燃やして長時間燃焼する性能を目指していたけど 蓄熱ストーブは全く逆の性能を目指しており 短時間で大量の薪を燃やし 本体に熱を溜め込んで 4時間から5時間放置することを目指しています。

ですので 薪の減りが早いというのはこのストーブにおいては正解。

そして早い燃焼と言うのは本体内部を通過する空気の流れが速いと同義。

経験の蓄積が少ない場合、いくら頭で考えても実際に試してみないことには結果がわからないので期待に胸を膨らませて点火を実施してみるとあっけない位に簡単に点火が完了しました。

しかし 燃焼することによっていくつか 気になる点を検出。

まず最初に鉄板を敷いていただけの天板が熱によって大きく反り返ってしまったのでリブを入れることに。

そしてサウナ利用ができることを狙い 天板に開口部が欲しい。

最後に燃焼室の扉の下端が燃焼室と高さが一緒のため 灰が床面に落ちてくるので灰止めの防波堤を設置。以上の改造を施せば 使い勝手が良くなると思います。

細かい改造はすぐに実施できるし、変更の難しい本丸の燃焼性能はと言うと全く不満を感じることがなく今後の本格的な加熱が楽しみな結果でテストは終了。

改善した後の再実験が楽しみな結果となりました。

未知の実験を行うのは苦労も多いけど、得る物が多いのでとても面白いです。

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