蓄熱ストーブワークショップ開催 Day1

8月9、10日に京都府南丹市美山町で開催された「自分で作る蓄熱ストーブワークショップ」のお手伝いに参加してきました。
ストーブの組み立て自体は非常にシンプルなので、参加者さんへ構築のレクチャーを行うのは主催者であるearthing miyamaの長谷川さんと岡山県で蓄熱ストーブサウナ運営している久米屋の丸山さんで十分。
後は久米屋さんの繋がりで、デザイナーでイベント撮影を行う赤星さんと、岡山でミツマタの事業継承を行われている鶴谷さんがアテンドに加わってくれたので1人のスタッフに負担が重く掛かると言うことがありませんでした。
そして私のミッションは工場に置いているオクド2号を美山へ運び、ランチを作ることが一番大きなお仕事でした。

オクドを利用したランチ提供を軽い気持ちでOKしたのですが、脆くてすぐに割れてしまう断熱レンガを分解して運び出すのは結構労力が必要でまずは運搬方法の考案からお仕事を始め、同時進行で食材の買い出しも行いました。
イベントの前夜は30人前の食材仕込みも必要なので結構忙しかったです。

工場では天井クレーンがあるので何とでもなるのだけど、現場での搬送は人力一択だからレンガを2段に積み、小分け作戦でとりあえず試してみる事に。

こんな感じで軒下へオクドを組み付ければ準備はOK。
参加者の皆様が楽しく談笑しながらワイワイ集まってプログラムをされている声を聞きながら私は食材の下準備を行い、12時のランチに向けて真剣にご飯の準備をしていたのでプログラムの写真を撮る時間すらありませんでした。
なぜなら
オクドで12合のお米とスパイスカレーを作っていたのだけど、羽釜の水蒸気を見ながら火加減を微妙に調整しつつカレーを混ぜ続けないと鍋底が焦げてしまうのでその場を離れることが出来なかったです。
羽釜での炊飯は未経験なら勘所が分からないけれども、過去に家族で遊びながら何度も経験していたので上手に炊き上げることが出来ました。炊飯器でも炊き上げも美味しいけど、やっぱ薪で炊く羽釜ご飯はお米がしっかりと立ってとても美味しかった。
ランチが出来上がる頃に、参加者さんたちが作る蓄熱ストーブの構築が完成するのでランチタイムと同時にストーブの火焚きを開始。
プログラムをシームレスに進行するために、今回集まった運営メンバーが具体的な指示を命令されなくても自発的に主催者をバックアップするのでいい感じにプログラムが進んで行きます。
私の主たるお仕事はランチの提供と、食後に執り行う薪ストーブ設計に関するプレゼンだったので食後に簡易ではありますが今まで得た知見をシェアさせて頂きやっとリラックスできる気分に。
プレゼンで伝えたかった事の核心は
「物を買うのではなく、自分のやりたい事を中心に物を選びましょう」
と言う誰でも知っている事なのだけど、実際ストーブ選定の場面となれば戸惑うトピック。
私の後に久米屋の丸山さんのプレゼンが終われば、お待ちかねのサウナ体験。
自分で組み立てたレンガの蓄熱ストーブがサウナに利用できるなんて結構革新的だと思うし、そんなコンテンツはどこにも無いので楽しんでいただければ嬉しい。

うちの工場で4月に体験会を開いて、長谷川さんが僕の話に興味を持ってくれてフットワーク軽く体験に来てくれたのが今回のイベントに繋がったと考えれば非常に感慨深い。
そして、私がメーカーとして1台ずつ販売しても普及する数に限りがあるけど、ストーブを買うだけでなく自分で作る人が増えたり作り方を教える人が増えると面白いと思うのです!と言った私の与太話をちゃんと実装できる長谷川さんの馬力に脱帽。
人は1人で全てをカバー出来ないので、お互いの得意分野を活かしつつ活動の輪が広がって行けば自ずと楽しい方向へ話が進んで行くのだと今回の経験を通じて感じました。
本当はもっと写真を載せたいのだけど、お手伝いに忙しくブログに載せる写真が少ないのが残念。
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