蓄熱ストーブ MHのテストを実施

過去に2度サウナ利用のテストを行ったMH. 

私の好きな温度帯を維持して3時間程度サウナを楽しもうと思えばちょっと総重量が少なくて出力が不足しているように感じています。蓄熱ストーブの宿命として本体に貯めた熱量を放熱する事で機能を果たすから、重量不足は致命的な弱点になります。

満足のゆくサウナ性能では無いので、一度破壊して作り直すか耐火レンガを外側へ付加して重量増加の改造を行って見ようかと思っていたのだけど、シンプルに冬季のストーブ利用を未だ実験したことが無かったと気づいたので、本日試しに火入れしてみました。

目次

最初に結論

室温が8度の展示室で、朝8時から1時間半火入れすると10時過ぎには室温が41度まで昇温。

薪を燃やすのは朝の1度だけなのに、15時くらいまで40度を維持して17時で38度まで温度が低下。

12時にお昼寝をしようと思い部屋に入ると暑すぎて良く眠れないので、窓を開けてお部屋を冷却しました。

だから今日の結果は、1時間半の燃焼で7時間暖房が継続。

データロガーをセットすればもっとしっかりと記録が取れるけど、今は日中は15度位まで気温が上がるので保温の参考値程度のお話と思って下されば丁度良い。

一晩中暖かさの継続を薪ストーブで求めるのであれば、蓄熱ストーブを導入すれば難しい火加減や儀式など全く不要になります。

恐らくだけど、一番寒いシーズンで1日3回火入れすれば十分快適な温度を維持できるのではないかと想像してます。

火入れの方法

火入れは何も考えることなく、最大火力で薪を燃やせばそれが正解。

2次燃焼が起きる温度まで昇温した後にダンパーを絞ったり、薪の種類を調節して火の燃焼速度をコントロールする必要は一切ありません。

大きな炎でレンガや石を暖めて本体へ蓄熱することが火焚きの主たる目的なので、今日は焚き付けから3回程度薪を投入して熾火になるまで放置すると丁度良い温度まで昇温しました。

炎が収まって熾火になったらそのまま放置しても良いのだけど、ダンパーを閉めたほうが暖気が残るので私はダンパーを全閉します。

しかしそうすると、熾火から一酸化炭素が発生して危険なので燃焼室内部に残る炭を全て火消し箱へ取り出して純然たる蓄熱体にして準備完了。

もう何もすることなく、このまま夕方まで放置するだけで暖房できるなんて手間が不要でめちゃ便利。

なにより、火を連続して焚かないから薪を追加しなくて良いし薪棚の減りが遅いのが非常に有難い。

火を点火して2時間たってもストーブ内部から熱が徐々に外側へ移動するので劇的に暑さを感じる事は無く、3時間を超えたあたりから何だかものすごい熱の圧力を感じる様になります。

私は蓄熱ストーブへ火入れするのが面倒に感じる時は、石油ストーブを使って暖房するのだけど石油ストーブは局所的に温まるので床面は冷たく感じるしストーブから離れるに従い寒さを感じます。

しかし、蓄熱ストーブは床も含めたお部屋全体を暖房してくれるのでものすごく快適な暖房空間になります。

その辺りの、暖房能力の差が理由の運用は後日もっと詳しく述べたいと思います。

本体内部で石焼き芋

サウナ利用の為に石を敷いているので、内部の石が300度位になった所を見計らい今年畑で収穫したサツマイモを投入。

今年は大きなお芋が沢山取れたので、薪ストーブのオーブンでは無く蓄熱ストーブで石焼き芋に調理してます。

大きなお芋をオーブンに入れると、外側が熱で焦げているのに中への火の通りが今一つと言う状況が発生するので火加減を注意しながら注意深く観察しなきゃならないのですが、石焼きは強火の遠火をとても簡単に実現できるのでお芋を投入すると後は放置するだけ。

投入後2時間くらいでポジションを入れ替えてあげれば、だれでも簡単においしい蜜芋を作る事が可能。

まとめ

あさ1時間半だけ薪を燃やし、16時21分に撮影した写真がこちら。

12時に41度だった室温が僅かに下がったとデジタルの表示をみて認知できるけど体感では温度の変化を感じる事は出来ません。

そんな事より、つねに薪を追加しなくても良い利便性や、温度を一定時間保つ性能など鉄のストーブとは全く異なる性質が非常に面白い。

私が求める理想のサウナ利用には小さいかも知れないけど、暖房用薪ストーブとして利用するのであれば十分な能力だと感じた実験です。

来週から寒気が南下して冷え込むそうなので、追試を何度も実施してより一層の利便性を確認したい。

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