改良後の燃焼テスト

扉の改造を終えた翌日、早速効果確認を実施しました。

初回テストはレンガが湿っていたので徐々に昇温して行きましたが、今回は十分乾燥しているので実際の運用を想定した焚き付けを行います。

薪ストーブの運用で有れば薪を投入したあと、熾火が無くなるまで放置するのがデフォルトなのだけどサウナ利用をする場合一酸化炭素中毒防止の観点から、燃焼室内部に残っている炭や灰を全て取り出して単なる蓄熱体にする必要があるので結構な量の炭が発生します。

そして焚き付けの時に溜まっている炭を焚き付けの底に敷いて火入れすると、通常だと最初の焚き付けが熾火になるまで火を育てる工程をスキップして炭が高熱を発しながら薪を燃やす補助をしてくれるので非常に便利。

2時間ほど火入れすると3段備えているのチャンネルの一番上に置いた石の煤が焼き切れているので、この場所までしっかりと熱が回ってきた証拠になっており本体の全周から柔らかな輻射熱が発生。

写真ではわざと天板に水を掛けているのですがこれも実験の検証。

実は初回試作で天板にうっかり水を掛けてしまったら、高温に温まっている鉄板が歪んでしまい壊れてしまったのです。

船の舳先を丸く加工するのは加熱した鉄板に水を掛けて歪む原理を利用しているのと同じく、高温になった鉄板に水を掛けると一気に曲がってしまい修正ができないので悩んだ挙句に完成したのが現在の形。

客先へ納品した後に同じ不具合を発生させるわけには行かないので、何度も確認を行い効果を検証するのですが筋が悪いコンセプトは初回で失敗が露呈するので今回は良い感じになって欲しいを淡い期待を抱いてます。

本体が150度を超えたあたりからサウナ利用に絶好の温度帯に突入です。 別にサウナに特化しているわけでなく室内暖房と兼用するつもりで設計しているのだけどせっかく2時間薪を燃やした蓄熱体を単に眺めるだけで帰宅するのも何だか勿体ないと考えるケチな性が私をサウナ利用へ誘う。

いつもの通りイベントテントを掛けて、周囲を囲えば準備完了。 4月に空積みで遊んでからここまでよく進化した物だと感慨深い。

そして改良の効果を試してみると、すごく便利。

便利と言うか、サウナ利用には必須アイテムだと思う。

天板を開けると一気に温度が上昇するのだけど、暑すぎると感じれば扉を閉じて温度調節を簡単に出来るのがとても便利。

水を掛けて蒸気浴を行い、しばらく温まった後は蓋を閉じて高温をキープを繰り返せば1時間なんてあっという間に過ぎ去りました。

こんな感じで実験は大成功だったのだけど、天板の脱着で積み上げたレンガに天板をぶつけてしまい目地を割ってしまったので追加の仕事を作ってしまったのが少し残念。

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