ロケットストーブに2重煙突
ロケットストーブも煙突次第で燃焼が変化する
試作したロケットストーブはシングル煙突横引4Mで十分キレイに燃焼しました。
どこまで強力に排気するのか確認の為シングル煙突よりも排気抵抗が強い方法でテストを行いました。
この後ストーブとドラム缶をつなぎましたが、写真を撮ることを失念していました。
<テスト方法>
- ロケットストーブからドラム缶の底へ煙を導きドラム缶を放熱筒とする
- ドラム缶からシングル煙突2本突き出す
<結果)
吸気は最良とは言えませんでしたが、良好な燃焼を維持出来る燃焼でした。
ロケットストーブはシングルでも十分に運用可能だと今回の実験で確認出来ました。
排気抵抗が大きい場合の実験はよく分かったので工場に置いてある、手作り2重煙突を接続して
ストーブよりストレートに4M燃焼実験を行ってみました。
<テスト方法>
- ロケットストーブに2重煙突4Mを垂直に接続
<結果>
もの凄く燃焼します。大きな割っていない薪も、難なく燃えて行きます
キレイに燃焼すると言うよりも、煙突内の平均温度が高く、暖まった空気の浮力が強力で
吸気がスムーズに行われ、結果として力強い燃焼に繋がったと思われます。
ストーブのツボは温度差と煙突の平均温度
煙突効果により煙突管内で浮力が発生して、薪ストーブは燃焼しています。
ロケットストーブはヒートライザーと放熱部分との温度差を利用して浮力を発生していますが
2重煙突を使う事うと、ヒートライザーにプラスして煙突効果を高め強力な燃焼を可能にします。
今回は断熱2重煙突を使いましたが、スパイラルダクトを2重にするだけの空気層2重煙突でも
十分効果を発揮することが出来ます。
ロケットストーブでは燃焼によって発生した熱エネルギーを極限まで放熱すると、
燃焼空気に含まれていた水蒸気が煙突管内に結露し木酢液が大量に発生します。
乾いた薪の含水量が15%くらいなので、1日20kg薪を焚くと、おおよそ3Lの木酢液が発生します。
木酢液の発生を抑えたければ、煙突内部の排気温度を結露する温度より高い温度にすれば良いので
本体の放熱を減らす設計にするか、煙突を断熱保温する事で対応が可能となります。
ロケットストーブではシングル煙突で十分ですが、2重煙突を使う事で強力に燃焼します。
しかし、室内へ放熱するエネルーを野外へ放出する事になるので
設置するユーザーの好みで設置方法を選択できると良いです。