MHの見学

今日は今年一番の寒波が来襲して工場から小一時間ほど北上すれば積雪が有る程の気候。

日中でも最高気温が一桁の日にサウナストーブの見学へお客様がお越しくださいました。

確か前回サウナ体験会を実施したのが12/2日だったので2か月ぶりのサウナ利用だし、サウナ施設開業をお考えのお客様が見学にお越しくださるのは初めて。

もう、サウナストーブに関しては私から売り込む事やアピールする事は無く、施設運営者さんのご意向と私の提供する設備の方向性が一致しているのか見極める事に注力しているので可否の判断は早い。

蓄熱ストーブのスモークサウナって人間の都合に合わせてダイレクトに温度調節出来ない構造なので、ストーブの個性に合わせて運営スタイルや操作を会得して行く事が必要。

そして頑張ったら可能だけど、室温を100℃付近まで昇温して10分入ったら茹で上がるような高温環境を作る事は多くの時間を浪費するばかりでは無く、その様な環境を僕は目指していないので、そちらがご希望なら他の設備をご紹介します。

では、どのような温浴環境を目指しているのかと言えば

室温が40~60℃程度で、柔らかな蒸気に包まれ、中で談笑しながらゆっくりと過ごせる快適な環境が好き。

もちろんラーメンの味に好みが有るように温浴環境にも好みが有るのは必然なので優劣の切り口で話すのではなく、私が好きな温浴環境を提供しているサウナ施設が私の知っている限り日本と言うスケールで語ってもごくわずか。

もっと言えばそのような環境を実現できる薪ストーブを販売している業者を私は知りません。

これってムズイ話になるのだけど

サウナ施設運営者はサウナの環境や運営には詳しいけど、薪ストーブに関してはプロ程ノウハウが有るわけでは無いし

ストーブメーカーはサウナの運営や温浴環境のニーズを検出できる資源に制限がある。

ストーブメーカーからの視点から物事をとらえると、施設運営者が欲しいと思う性能の芯をとらえた製品開発を望んだとしても実装するための知識を得る機会が少ないのでちょっと物足りない部分が出てくることが多い。

蓄熱ストーブに関してはストーブからの輻射熱がスチール製ストーブと比較して圧倒的に少ないので、その辺りの個性も含めて施設を造らないと出来上がってから都度改修する事になるので注意が必要。

そして私が全て知っているわけでは無いが、蓄熱ストーブで施設運営を行おうと考えると座る座面の高さに始まり、排気窓の設置や吸気、煙突の設置に、内部の部品交換を前提としたレンガ構築、ドアの固定方法、ロウリュウで歪まない天板の形状など一見簡単に見えるサウナ環境だけど、過去に経験した失敗を改良したノウハウの塊なんです。

なのでDIYで頑張って作られる方は是非とも挑戦を行い、不満点を改良してゆくのはプライスレスの経験になるでしょう。

しかし、私の場合10年以上薪ストーブを開発設計してきたバックボーンがあるので問題点の解法を考案できますが全くの未経験者が私と同じアイデアを発案できるかと言えば非常に厳しいと考えます。

薪ストーブの開発者と言えども、自分の製作してきた製品のプロでは有るが得意分野から外れるとあっという間に素人同然で何をすれば良いのか分からなくなります。

例えばクリーンバーンストーブを作っている人がロケットストーブを作ると焚き付けの煙逆流問題の理由やそれを解決する方法などを即座に思いつけません。

自分で作った製品に何も不満を感じることなく運営を完結できるので有ればそれはとてもハッピーだけど、多くの場合何かしらの不満を検出し改良を試みるのだけど解決の糸口すら思いつかないのが普通に起こります。

そして見た目が似ているので蓄熱ストーブをサウナに転用できると言うコンセプトは、求められる温度の特性が全く異なるので厳しい結果になります。

そんな訳でして、蓄熱ストーブでサウナを楽しむのは表面には見えないノウハウが必須です。

なので、単にレンガを積み上げて炉を組んでいる事に間違いは無いのですが実のところ過去の経験とノウハウが詰まっている俗人的な製品なのです。

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