何度も記事に書いていますが、サウナ施設が1年間営業で使用すると薪ストーブの本体に穴があいてしまうと言う話を初めて聞いた時は何かの冗談かと思いました。
なぜなら、私が販売する薪ストーブが1年で穴があいてしまうとそれは不良品だと判断するから。
しかし、写真を見せてもらうと明らかに壊れているしそれが1人だけの事象では無く結構普遍的だという事に驚きを隠せません。 そんな製品でも売りっぱなしで済み、おまけにお客様からクレームが出ず、そして販売が継続できるという状況がすごい。
そして今回開発するストーブの一番大きなテーマは使用環境が過酷な、プロの施設で壊れないサウナストーブ開発。
摩耗した板を交換する方式を採用
耐熱鋼を利用したり、ステンレスを選択したり、板厚をものすごく分厚くして対応するなど沢山の選択肢が有る中で最終的に私が選んだ方法はシンプルに、摩耗交換する犠牲板をボルトで止めて交換を繰り返してもらうという事です。

本体内部へこのような犠牲板が3枚備わっておりネジで固定してます。ネジはナットで締め付けており、サウナ運用すれば熱と水分で錆付いて固着すると予想しているのでナットをサンダーでカットするかネジをねじ切って取り外してください。
蒸気配管のボルトも熱と水蒸気で固着する事が多く、基本的にネジを割って交換するのとコンセプトは同じです。
新品の時はきれいな平面が出ていても、熱膨張と急冷により本体が大きく変形する事を予想しているので本体と炉台の間には十分な隙間を設けて将来の部品交換がスムーズ行える事を見込んでます。

側面に見えるシルバーのナットが遮熱板を固定するねじです。
ネジは皿ネジを利用する事で、燃焼室への飛び出しを防止。
床下の防火対策

巡行運転に到達するとドア上の温度は480℃まで昇温
石を置いたらいい感じに温まってくれるのか、実験が楽しみ。
サウナストーブの設置はモルタル面に置くだけでなく、バレルや木造の小屋に設置する場合も多いので床面の遮熱をとても重視した設計を行いました。

薪投入口の温度が480℃の状態でも、杉板の床面温度は32℃。
素手で触っても全く熱くありません。
写真撮影したテストの後、本体底面へ遮熱板を追加したので、より一層遮熱性能が向上しています。
個人的な好みになるのだけど、薪ストーブ導入に当たり私が最も重視するのが安全性。
ユーザーで維持管理する部分もあるけど、工場出荷時の設計で安全性を含んだ機構を出荷する事がしっかり燃焼する以上に大切だと思うので念入りに実験と検証を繰り返しました。
長期間しっかりとした温浴環境を実現するためには、本体の長寿命化と遮熱性能の向上を避けて通る訳には行きません。

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