先月から設計してた新型サウナストーブの本体が完成したので、早速燃焼テストを行い実際に焚いて放熱の分布などを調査しました。
新機種の名前はSB
意味は(Stone Battery ) 熱を蓄える石の構造のピラミッド
ピラミッドの形にもしっかり意味があって、単にデザインが気に入ったからこの形にしている訳ではありません。

そもそも私はタマゴサウナを販売している(株)バルカ様向けに特注サウナストーブを作っていました。
そこで得たサウナストーブ向けの燃焼特性に関する知見と長野県佐久市でサウナ施設を運営しているSAUNA TEN – Birch and cloud forest -さんがサウナ施設を運営していく中で感じた薪ストーブに関する困りごとを私の知見で解決できないかと考えたのがすべての始まりです。
1年で破損する問題
サウナtenさんから聞いた相談事で一番驚いたのが薪の燃焼熱により1年で薪ストーブ本体に穴があいてしまう問題です。
室内暖房用ストーブを作っている私の感覚ではメーカー保証レベルの故障かと思うのですが、とにかくプロレベルの運用で壊れない燃焼室を作る事を第一に目指しました。
そして、薪の投入サイクルが頻回だと運用を負担に感じるので40㎝以上の薪がたくさん入り、灰受けが備わる。
そんなストーブが有れば便利だとのヒントを得たので、薪ストーブの燃焼による劣化対策を中心にデザインを考える中で現在の形に行きつきました。
鉄の劣化により燃焼室に穴があいてしまう問題は、燃焼室内部に犠牲となる遮熱板を取り付けて交換式とする事で本体の摩耗を防止する事に。
そしてちょっとでも沢山薪を投入できるように大きな燃焼室を備えたら、普通はそのまま羊羹みたいに直方体な形を考えるのだけど長時間薪で連続運転すると天板が真っ赤になって石の重みとロウリュウの熱衝撃で天板がボロボロになってしまうのです。
端的に言えば、天板が大きいと熱に耐えきれず天板が破損しちゃうのよね。
なので、なるべく天板面積を小さくするのが本体の形を保つには良いのだけど、そうなると放熱面積が少なくなる。
その相反する課題を解決する為、内部構造に一工夫設けて本体の鉄板から効率よく石に熱が伝わる構造を盛り込みました。

給気はドアの吸気口がメインで、空気のアシストを行う場合下の灰受けを少しずらすとロストルから空気が入って勢いよく燃焼します。

本来の設計では赤色部分に石を詰め込み、石を暖める事で心地よい蒸気浴を楽しむ予定。
しかし、ストーンラックに使用する鋼材部品の入荷がテストに間に合わなかったので今回は実際に組み付けたイメージを確かめる為のテスト燃焼。

全く不具合等無くいつも通りきれいな燃焼なので一安心。
あとはストーンラックを完成させ、石を詰め込みどのような暖房特性に仕上がったのか確認するのが楽しみ。
とりあえず、去年から進めていたサウナストーブ開発が一つの形になり一安心なので、燃焼テストが終われば展示室に移動して実際にサウナ利用を試す予定。

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