絶賛製作中の新作クリーンバーンストーブIS。
一見順調に見えた開発は大きな壁にぶち当たり、不具合の原因解明に2週間を費やしました。
今までは過去の成功パターンをストレッチして意匠などを変化しており、基本的な内部構造は成功パターンを転用していたので不具合に出くわすことは無かったのだが、今回は新設計の機会を活用して現代の新築住宅にもインストール出来る機能を搭載したのが裏目に。
しかし、不具合を経験することなく1発目で成功しちゃうと何が重要か認知することなく大切な部分をスルーしちゃうけれども今回は久しぶりに悩みながら原因を調査したので良い経験になりました。
このような不具合を改善して狙った性能に寄せて行く能力こそがAIでも代替できない人間しか持ち合わせていない能力だと考えている。
薪ストーブ開発の経験は長いので、一般の人より技術的な引き出しが多いのは事実。
しかし、未経験の不具合に直面すると何故その様な事象が発生しているのか推理して、改造して、テストを繰り返す必要があるので不具合の根本原因を推測する事がとても重要。
そして、今回みたいな不具合の改善事例と言うのは表に出てこないトピックであり、改善を経験する事で設計力が飛躍的に向上させることが出来る。
あと有料プランのAIに薪ストーブの事を質問しても、嘘では無いけど実態をとらえていない芯を外した回答を連発します。おそらく教師データが粗雑なのと、物理的には正解でも運用する場所とのアジャストがアンバランスな事が原因と推測しています。
空気が少ない問題

過去記事にも書いたけど、不具合の本丸は空気が少なくてしっかり燃えないと言う症状。
とにかく炉内へ供給する空気が少ないのでガツンと火が大きくならない。
原因は簡単だと思うじゃないですか?
私もそうあって欲しいと思っていたけど実際はそんなに簡単な話では無く、3つの原因が複合して不具合が発生していたという事が判明。

現段階で推測した不具合の原因の仮対策を実施してテストを行った写真がこちら。
上の写真と同じ巡行運転時のショットだけど炎の勢いが全然違うし煙の発生量も格段に少ない。
なので仮の部品で検証した対策を恒久化すべく新たな部品の発注を行い、入荷次第加工の上装着して仮説の検証を行う予定。
本音を言えば失敗なんて経験せず試作で即成功したいのだけど、未経験の開発に停滞は付き物。
今は分からない不具合に遭遇したとしても、自分なりに理由の仮説を立てて検証のサイクルを回す事が出来るのが大きな武器だし今回の経験はこれからの製品開発には必須の資源なので一見遠回りの様に見えるけど自分自身への大きなギフトなのかもしれません。

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