新開発の沼を抜け見えてきた出口

今週はICのリペアと並行してISの改良を実施。

ISは工場の気温が40度を超える中でも勢いよく燃焼を継続できる様になったのは良いけど、フルパワーで燃焼してもゆっくりと燃えるポジションを探るべく吸気口の位置を変えたり、吸気回路の抵抗を何パターンも試してみる事でどの様な構造が実際の構造の中で作用を及ぼすのか調べて行くと非常に面白い特性が見えてきた。

この先の話は非常にマニアックになるので、私が今回の開発で求めている状態を一言で言うと

「ゆっくり燃焼できるけど、不完全燃焼はしない。」

現在市販されている海外の薪ストーブは厳しい排ガス規制をクリアする為に少し扱いに特徴があるけれど、厳しい排ガス規制以前の使いやすい操作感の搭載を狙っている。

自省を込めて告白すれば、勢いの良い火力を発生させるのは結構簡単なのですがドラフト力を維持したまま緩やかな燃焼を継続するって結構難しい。

なぜなら、緩やかに燃焼するとドラフト力が減ってしまい燃焼が失速モードに突入するのです。

その相反する要求を上手い具合にバランスさせて、弱火でも状態を維持できるように設計するのが悩み所。

しかし、今回から計器を接続しながら改造の効果を数値で管理できるようになったので開発速度が劇的に速くなったのと、望まない結果になった場合の原因を素早く推測できるようになったのが非常に大きな収穫だ。

今まで炎の燃えた感じで改造の効果を推測していたけど、計器を使うようになってからはその様な「感覚で判断する」ことなどすっぱりと忘れ数値で管理する事にすっかり慣れちゃいました。

そして現在の状況はゆっくりと燃えるのに、煙が全く発生せず緩やかな燃焼を静々と継続する事に成功。

今まで見てきた多くの海外製ストーブみたいな燃え方を再現出来た事にちょっと感動。

後は涼しくなって、燃え方がどのように変化するのか気になる所だけど新製品の開発も出口が見えてきた気分。

残す課題は側面遮熱カバーのデザインと吸気口の設計。

どちらもおおよその方向性は決まっているので、秋口には新作のご案内が出来るよう粛々と残りのタスクを処理して行く予定です。

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