時計型ストーブの魅力
古民家カフェでのランチ
3連休のど真ん中の今日は生憎の雨模様だったので、神河町にある古民家を改装した窯焚きパン屋さん「丸藤」さんへランチに行ってきました。
開店しているかの確認電話のついでに、座敷を予約出来たのでゆっくり食事を楽しむ事が出来ました。
オーナーの手作り窯で作った食パンはとっても美味しく、ひっきりなしにお客さんが訪れ、お昼過ぎにはパンが完売していました。
多くの人は窯で作った食パンやお店のたたずまいに着目するかと思いますが、私が目を離さずにいられなかったのは店の入り口横に鎮座する時計型薪ストーブでした。
今から10年前初めて使ったのも同じホンマ製の薪ストーブで、懐かしさとお店の雰囲気に合ったディティールに見入ってしまいました。
外は寒かったのですが、ストーブの周囲はじんわりと暖かく薪ストーブって良いよね!と再確しました。
通説を覆す煙突配管
私が目を見張ったのは、煙突の配管方法です。
一般的には2重煙突がお勧めされ、煙突を横引きする場合はタテとヨコの比率が2:1以上必要でストーブから1.8M は垂直の配管が推奨されています。
しかし、古民家で私が暖房をとっていたブリキのストーブは一般的な推奨なぞ全く関係無しで、タテとヨコの比率は1:1くらいで、シングル、ストーブ本体から垂直に1.5M立ち上げ2M以上横引き。そして煙突の全高は3.5Mちょっと。
ネット上で一般常識とされ、また私自身も推奨する配管方法とは明らかに異なるワイルドな配管ですが、ブリキストーブはしっかりと燃焼し、十分な熱量を放出していました。
古民家で屋根抜き出来ない状況を上手く解決している事に感心したのと、簡素なシステムで十二分に暖房出来ていることに驚きました。
高額なストーブも、2重煙突も、屋根工事も無しに、簡素な部材でしっかり運用する自由な発想が勉強になりました。
私が今まで常識だと思ってた薪ストーブの通説は、理論上最高の方法なのかもしれません。
色々制約が有るなかで、最高の性能を追い求めると世間一般の知識になってしまうのでしょうが、薪で暖房を取ると言う機能だけを求めるのなら時計型ストーブ使って上手に運用するのも良いかと思いました。
その為には燃費やその他犠牲になる事も有りますが、全てを求めるので無く機能だけを追求する事も十分アリだよね!通説なんか一旦置いておいて、自分の考えで自由闊達に楽しむ事の大切さに気付いたランチでした。
ストーブの設置場所も大事
時計型ストーブの回りはとっても暖かでした。部屋の間仕切りがあって天井があれば暖気が滞留すのだと実感出来ました。
今期私の工場では、ロケットストーブを使い暖房を取っています。しかし、吹きさらしの工場では暖まった空気を対流させる事が出来ず、ストーブから発生する放射熱だけで暖房を取っているのでストーブ側はアツアツで背中は寒いです。
ストーブは設置する環境も大事ってことですね。
まとめ
ちょうど数日前、時計型ストーブの改造例を雑誌で見て、久しぶりに使って見たくなっていたので帰宅してから早速ネットで調べています。
新保製作所の角形ストーブに魅力を感じ、改造を夢想してしまいます。
賃貸で家屋の改造が難しい方も時計型ストーブでトライ&エラーを楽しみながらシステムを構築していくのも楽しいのではないかと思いました。