オーブン付きロケットストーブ
ロケスト製作中断
去年の11月からオーブン付きロケットストーブの製作をしています。
途中風邪をひいたり、なんだかんだの割り込みタスクがあったにせよ完成までものすごく時間がかかりましたが、やっとあと少しで完成と言うところまでたどり着きました。
納期の無い仕事と言うのは一見楽なようですが、私の基本的な特性として納期が無ければ集中力が高まらず仕事のスピードが劇的に遅くなってしまいます。
いつでもいい仕事は今しなくても良い。って頭の中で翻訳しちゃいます。
あとは掃除扉ハンドルを作り、ガラスをはめ込んで、ロストルの受けをセットすれば試運転に入るのですが、納期のある急ぎの仕事が入ったので実験は更に遅れます。
多分2月末頃になるんじゃないかな。
そうなると今シーズンも終わりですよね。
今までの製作を振り返って
今回製作した仕事の振り返りは、
デザインとアイデアを思い通りに形にするのはいいけれど最初から手の込んだ形にするのは控えた方がいいと思いました。
手本が多く見当たらなかったので作るより考える時間の方が長かったです。
時間を浪費して苦心惨憺考えて形を作っても、同じようなデザインを先に作られている事なんて多々あるから、考えるよりもまず処理のスピードを上げて、仕事の場数を増やし、そのうえで仕事のクオリティーを上げていく方が良いのかと思いました。
部品点数が多く、凄く重たくて300kg超えているからホイストが無いと移動すら出来ません。
去年作ったストーブは3台しかなく、すべて形も方式も事なるので作るのに多くの時間を使いました。これが本職だととてもじゃないですが生活なんかできません。
新たな薪ストーブ製造
ロケスト製作を中断したのは、去年の年末に新たな薪ストーブ製作のご相談を頂いたからです。
クライアントはプロのデザイナーなので先方からデザインの提案を受けてからの設計でしたが
どの部分を押さえれば設計が製品に反映されるのか、また製造順序、完成から逆算した下ごしらえなど去年の経験がすべての場面で生きて来ます。
今回はストーブ製作に携わり初めて、本体から煙突まで含めたワンストップの受注なので気合が入ります。
去年した煙突設置の経験が今になって効いてきます。
多くの時間を浪費して一見、今は失敗だったと思えることも時間がたてばよい経験を積む過程だったと思えるのかもしれません。
とにかく、考えるのではなく行動を起こせば新たな扉が開けると信じて頑張っていきたいと思っています。