蓄熱ストーブの見学

開発をほぼ終えることが出来た蓄熱式ストーブをお客様が見学にお越しくださいました。
今年の4月に作業場を移転され、冬季を本格的に過ごされていないそうなのですが底冷えが厳しい場所なので蓄熱ストーブを含む薪ストーブを探されている中でヒミエルを発見して下さいました。
私が現在制作している蓄熱式は今後ヒートベンチなどの拡張を考慮に入れ、まずはしっかりとした燃焼を実現することをメインに作り込んでいます。
蓄熱式の特徴として、冷め切っている所から点火すると暖かいと感じるまでに2時間程度時間を必要とします。
本体からの輻射熱を感じ始める頃に、薪の追加を中断して燃焼を止めてもレンガに貯蔵した熱量が表面へ移動する事により3時間程度ゆっくりと放熱。

点火して2時間だと燃焼室の辺りが熱くて、本体上部の蓄熱部分は比較的温度が低いのですが時間が経過するに従い全体の温度が均質化→蓄熱部分の方が暖かくと熱の中心が移動してゆくのが特徴になります。
鉄のストーブと運用方法が異なり、冷間スタート時はとにかく大きな炎で一気に昇温します。私の場合おおよそ1時間で10Kgの薪を燃やして熱に変換するといい感じに温まります。
一旦温まれば、3〜4時間後に3本程度の薪を燃焼して減った分の熱量を足してあげれば常に一定の熱を放出してくれるので運用が楽ちんなのが特徴。
その他にも蓄熱式の特徴がライフスタイルに合っていれば非常に便利な道具として活用できると思います。