いやー今回はハマってます。
問題点を潰してよっしゃOKだと思っていたのですが、テストを繰り返すと何だか気になるポイントが目に付き納得出来ないのです。
端的に言って燃焼の勢いが弱いと感じる。
しかし、バッフルの隙間は改良したし吸気口も実験で良いと感じた位置へ移動したので頭の中で描くイメージは完璧なのだけど、実態はうーんどうなのよ?ってな感じ。
もう自分で思いつく範囲は改造と検証を行ったけど、芯を捉えた原因を見つける事が出来ないので暫く放置してすっぱりと距離を取り、秋になる頃に違った目線で確認しようかと思案していた刹那、脳裏にとある事柄が思い浮かびました。
数値で管理

最近使用していないのですっかり忘れていたのだけど、計器を管路に割り込ませ数値で燃焼不良の原因を検証してみたら原因を推定する助けになるのでは?と思いついたので早速負圧計とアネモマスター(換気量計)を接続してみる事に。
負圧計でドラフト圧力を監視する事で煙突の吸引力を確認して

換気量計で燃焼室へ供給される空気の量を測定。
この2変数で何が分かるのかと言えば、
煙突の吸引力が弱くて燃焼不良が発生しているのか
内部抵抗が大きく、空気の供給が追い付いていないのか
何が原因で燃焼不良が発生しているのか、目で見ただけでは分からない燃焼室内部の様子を間接的にではあるが推定する事が可能になります。
不調の原因は思い込みが原因の発見を阻んでいた
バッフルの隙間を変えたり、吸気口にリストラクターを追加して換気量を変えたりしながら実測データを計測したうえで到達した答えは「バッフルの抵抗が大きい事が燃焼不調の最も大きな原因」という事が判明。
えーっと、確か数週間前バッフルの形状を見直し、ストーブ本体の寸法まで拡大して対策を行ったのでこれにて一件落着。
その様に思い込んでいたから、一生懸命給気側を改造していたけど実のところその思い込みが私の目を覆っていたのです。
真の原因を全く問題無いと思い込んでいるので、的外れな場所を必死で探索しても全く無意味で徒労だけが残るのも当然。
最も基本的で最短の問題解決アプローチをすっかり忘れていたのが悔やまれる。
しかし、今回の経験は単に目の前の不具合を解決したという点に留まらない。
以下の3点において、今後の開発に活用できる知見になると考えている。
第一に、量産時に個体差が生じた場合、どの部位を確認すべきかの見当がつく。バッフルの隙間や角度という具体的な着眼点が明確になったことで、原因の特定にかかる時間を短縮できる。
第二に、別の炉体サイズやモデルへ展開する際にも、同じ考え方(角度・隙間・断面積という設計変数)を応用できる。今回得られた知見は、特定の一台に限定されるものではなく、設計思想として汎用性を持つ。
第三に、「なぜ効いたか」というメカニズムを説明できる状態にあるため、今後の改良、たとえば角度の微調整などを、勘や試行錯誤だけに頼らず、根拠を持って進めることができる。
不具合が解消したという結果だけを見れば、単なる一台の問題解決に見えるかもしれない。しかし今回の一連の検証で得たものは、その一台の解決策ではなく、今後の設計判断に繰り返し使える考え方そのものである。この意味で、今回の経験は製品としての完成度の向上にとどまらず、設計ノウハウの蓄積という点で価値があったと考えている。

早速バッフルの形状を変えて仮説の検証を実行してみると、過去一番いい感じに燃えてくれるじゃないの。
やっぱ計器の数値を基準に判断するのが一番楽だと再確認。

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