内部構造の有効性を確認した後に残るタスクは吸気口の製作。
実のところ簡単に考えていた吸気口の製作には結構時間を費やしてしまいました。
最初はネスターマーチンの構造を参考にした給気口を作っていたのですが、テストの結果は狙っていた換気量を実装する事が出来ず断念。結構スマートな構造だったので実装できればクールだったのですがちょっと残念。
手作り系のストーブで底面に設置されている吸気口で多く採用されている形が引き違い窓の様に弁を前後にスライドさせる形なのだけど、私的には長年利用するに従い錆びたりゴミが堆積すると動きが悪くなる恐れがあるので採用には消極的。
そして今回は換気量のコントロールをシビアに行いたいので大雑把なデバイスは採用したくない。
しかし、精度の高い市販部品を流用して取り付けようと思うとスペースの関係で困難。
結局市販部品を加工して搭載する事にしたのですが、頭に思い浮かんだリンク機構を搭載したくなったので2日間費やし緻密に部品を作り込み期待に胸を膨らませて実験してみると
大失敗。
沢山の手間をかけて作った機構が無惨にも失敗なのは悲しいけど、その失敗を踏まえて考えたプランBを試してみるといい感じで納めることが出来ました。
こんな感じで、良かれと思い作ったものが的外れというのは普通に発生するし今回は的外れが連続していたので今更驚く事はないけれど、時間を費やして作ったものが役に立たないと判明した時に感じる徒労感は何度経験しても慣れるものではないです。
予想外に良い実験結果

何度目の実験か覚えていないけど、室温40度の中で実験を開始。
焚き付けから力強い燃焼で全く不満がない。
過負荷テストを実施すべく、本体の温度が十分昇温した後燃焼室へ目一杯薪を詰め込み最大火力でどのような挙動になるのか試してみると
いくら薪を詰め込んでも換気量が2m/s以上 上昇せずスリットの隙間が自動的に吸気量を制限することで制限の無い昇温を防止。 この、人間の操作に頼らない安全対策って非常に大切。
そして薪が十分火だるまになった頃を見計らい吸気を絞ると換気量は0.5m/s
設計の甘い製品だと空気を絞ることで多量の煙が発生したり、15分程度放置すると火が消えてしまいそうになるのですが、緩やかな燃焼を熾火になるまで継続。
後は熾火に薪を追加してあげればずっといい感じの燃焼を継続。
燃え方の特徴は、高出力領域で沢山の薪を燃やすことも可能だし、緩やかな低出力燃焼も可能。
この燃え方が私が求めていた個性です。
もう自分的には何の不満も検出出来ない所まで改善することが出来ました。
いやーここまでの道のりは長かったです。
最初は全くよく燃えず、全然暖かくない薪ストーブに絶望しちゃいました。
いまになって振り返れば、最初から一発で完成形を作る技能はないけど不具合の原因を推定して改善し、効果を確認して次に進むべき方向を考える思考力と、不用意に焦らないメンタルを保つ良い練習になりました。
自分的には今回作ったISの燃焼は自信あり。
詳細はまた、詳しくブログで紹介してゆきます。

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