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2次燃焼空気って必要有るの?

 
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 2次燃焼空気は必要なのか?

今ロケットストーブを作っています。

2次燃焼、と言えば多くの人が加熱空気と燃焼ガスと混合させて燃やそうと躍起になり、2次燃焼、3次燃焼と、どんなけ燃焼させるの?と言う位ガスの燃焼に情熱を傾ける人が多いと感じる。

何次でもいいので、発生した木質ガスがしっかりと酸化すればそれで良いから燃焼については異論がない。

けれど、2次、3次と酸化を促進する為にわざわざ空気の通り道を作って構造を複雑にする事に違和感を感じる

ビジュアル的には見応えがあるので一瞬、おおーと感心するけれど、構造が複雑になって作る手間が増えるだけじゃねーの?と言うのが現在の僕のポジション。

2次燃焼の為にわざわざ空気の通り道を作る意味があるのか、気になったので先ずはネットで調べてみた。

 

参考記事はこちら ラリー ウイリアニスキさんの記事

Reflecting on the Rocket I might point out a interesting point: no secondary

air. I’ve tried adding heated secondary air into the top end of the internal

chimney above the combustion chamber but haven’t noticed an improvement in

amount of smoke or in fuel efficiency. I ended up thinking that enough

primary air is left at the top of the combustion zone anyway. Adding air may

just reduce temperatures. I’ll test this further with better equipment.

The Rocket stove is trying to create supportive conditions for complete

initial combustion which seems to pretty much work when the right amount of

fuel is introduced. The added draft created by the insulated chimney above

the fire pulls in lots of air, which like a fan, makes a hotter, vigorous

burn.

簡単なポイントは

暖めた2次空気をインナーチムニーの上に送ったけれど効果的な改善点が無かった。

煙の量や、燃費効率も見られない。

1次エアーに燃焼で使い切れなかった酸素が残っていると考える。

空気を加えると温度を下げてしまう。

 

そして検証

ネットの記事をそのまま鵜呑みに出来る訳も無く、最近朝晩寒くなってきたので自作のロケットストーブで検証してみた。

自分であれこれ試す事で分からない事、知らない事に気付き、そういった知識が雪だるま式に増える事によって今まで認知出来なかった現象を理解出来るようになると思っている。

(結論)2次燃焼空気は不要

別に2次燃焼経路を作って製品化している人を否定している訳ではない。

だた単に数回実験した上での経験を書いているだけなので、間違えているかも知れないし、考えが変わるかもしれない。

けれど、

今は2次燃焼空気供給路は必要無いと思う

何故なら

(火が小さい場合)

バーントンネルで可燃性ガスがしっかり燃える

 

(火が大きい場合、薪の入れすぎ状態)

ヒートライザートップまで可燃性ガスが登ってきて不完全燃焼を起こし、煙がモクモク発生する。

こんな時に2次燃焼空気の出番じゃー。

となりがちだけど、薪の量が多いだけなので減らせば良いし、1次空気を追加で供給してやれば全く問題無かった

 

どんなに2次空気を予備加熱しても、1次燃焼で加熱された酸素が一番暖かいのは自明なのでわざわざ外から冷たい空気を供給する事はシステムを冷却しているのと同じ事じゃないのかな。

可燃性ガスを酸化しっかり酸化させるには、温度、時間、乱気流の3つをバランスさせる事が重要で、構造を複雑にする事で問題を解決するってどうなの?と思う。

まとめ

今回の実験は私のストーブでの出来事なので一般化出来ません。

なので、他の人が作った物が同じかのかも分からない。

ただ、ロケットストーブのヒートライザートップを目視で観察し、炎と煙発生の因果関係を燃料供給と空気量の2変数で探った実験結果だと言う事は不変の事実だ。

そして改めて言う

2次燃焼専用のエアー供給装置は明確な性能向上に寄与するか微妙。

僕だったら手間が増えるから要らない。

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