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怒るだけでは動けない

 
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ウチには2人の娘がおりまして、長女は2歳から公文式に通い続け、夏休みの宿題は計画的に処理して2週間程度で完了させ、学校から帰宅すると急いで宿題と公文式を毎日こなす昔の僕とは真逆の少女でございます。

僕が小学生の頃って雨の日に公園の水たまりを繋いで川を作ったり、公園で芝滑りしたり秘密基地を作って昆虫採集に夢中になった以外は記憶が欠如しており、学習と言えば近所の人に勧められて公文式に入っても机の中に宿題を貯めまくって即刻退塾したくらいしか思い出が有りません。

 

そして今回の主人公は出来杉さんの長女ではなく、どちらかと言えばのんびり屋さんの次女のお話になります。

次女は姉とは性格が全く違い、凄くのんびり屋さんで時間軸が僕と全く異なる世界に生きているように見える。

そして彼女も公文式に通っているのだけど、とにかくタスクに着手するまでの時間が異常に長くて3時に学校から帰宅しても重い腰を上げて宿題をスタートし始めるのが5時頃というのも普通なので、ほぼ毎日妻から叱責を受けながら渋々宿題をやっている様に見えました。

 

なんとなく腰が重くてタスクの開始が後回しになる事は僕も良くあるので気持ちは良くわかります。

しかし、勉強しなさいと言われて手が進むのであればそんな簡単な話は無い訳で本人もやりたい気持ちを持ちながら、理由なんて分からない中でなんとなく手が進まないのでは無いかと僕はぼんやりと想像したので、タスクの実行を命令するのではなく行動を起こすキッカケ作りをいくつか試して見る提案を次女にしてみました。

 

幾つか思い浮かんだプランの中で一番簡単なものから実験してみようとおもいまず最初は、処理すべき宿題をホワイトボードに全て書き出し簡単と感じる物から順位を付けチェックボックスにマークアップして行く事を提案してみました。

頭の中で処理すべきタスクが混乱する事を避け、課題に順位付けと目で見る管理を行えるようにした訳です。

 

別にこれが正解と言う訳でも全く無くて、とりあえず娘の気質に適合する手法をのんびり探して行けば良いかと思っていたのでしばらく実行して駄目なら次のプランを試して見るだけです。

ここで大切なのは正解なんて最初から全く分かるはずも無く、ましては怒って強制するものでも無くて本人が軽く行動を起こせるキッカケを探すお手伝いをしていると考える事だと思ってます。

 

 

そして翌日からホワイトボードへの書き出しを始めた所、ラッキーな事に娘の気質に合っていた様でいつになく高速ですべてのタスクを処理し終えてのんびりとした夕方を過ごしていました。

彼女的には書き出した宿題を早く消し去りたいそうです。

そして一度手を動かし出せば集中できる力は持っていたので、行動を始めるキッカケさえあれば今回の様なケースでは有効だと言う事が分かりました。

 

とかく僕は自分に都合の良い結果をもたらしてくれる手法を探しますが、実はそこに至るまでのプロセスを考えて実験してみる事の方が今後の人生で応用が効くと思うし、答えのない世界で自分なりの判断を求められる場面ではこの様なトレーニングが必要になると考えます。

 

なので、子供が宿題を出来ない時には子供を叱るのではなく、出来ない理由を軽くしてあげるお手伝いが大切ではないかと思った次第です。

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