レンガ用スライドカッターの製作
随分昔に作ったレンガ用スライドカッターですが、耐火レンガをカットする時に大活躍してます。特に長手方向へのカットを1発で綺麗にカットできるのが非常に有難いです。
作った時に書いた記事を見て同じ市内で薪ストーブディーラーを営んでいる社長さんよりスライドカッターのご注文を頂いちゃいました。 先方の会社はウチみたいな手作りストーブを納品するのではなくて、高価格帯を富裕層のお客様へお届けするビジネスモデルなのでターゲットは全く異なります。
ちなみに、ウチにもメーカーの正規ディーラーになりませんか?と分厚いDMが届いた事が有るのですが、デモ機を3台以上陳列して、専売で、ショールームを設けてなど私には絶対無理な条件だったので記憶が遠い忘却の彼方へ消え去っておりました。
レンガ用スライドカッターは写真だけ見ると簡単そうに見えるのだけど、上手い事使えるようにするには絶妙な位置関係が必要になるし、設計が実装で成り立ち寿命も問題無いレベルを維持できるかなど全く経験が無ければ少しハードルが高い案件になります。
自分で使うのであれば壊れたら直す前提で作るけど、お客様へ納めるのであればその様な訳には行かないのでしっかりと部品を選定して準備に取り掛かっています。
レンガ用のスライドカッターで一番大切なのはカッターの選定になるのですがこれが非常に難しいのです。少し調べると2万円台の物からヤフオクで6千円位の物まで本当に沢山の種類が有ります。
そして何が難しいのかと言えば、2万円の物が秀逸かと言えば絶対そうであると言い切れません。極論すればホームセンターで買った1万円台のダイヤモンドカッターが1回分のレンガを切っただけで駄目になった事も有るので値段と性能が比例していないのが非常に悩ましいのです。
初期の頃はバケツに水を入れてホースで水をカッターに放水していましたが水量が足らずに粉塵が猛烈に発生するので今は水道ホースで放水しています。 しかし、製品となればそんな形状で納品する事は出来ないから工作機械に使うクーラントノズルを使用します。
なのでカッターの選定に始まり、レンガの固定やスライドテーブルの大きさなど個別のノウハウが色々詰まった工作機械になります。
ネットでスライドカッターを検索するとメーカー品で77万円位するので、とてもじゃないけど僕の使用頻度で購入する事は出来ませんが、同じような悩みを持っている人が居ると知った事が大きな収穫です。
本当に欲しいと思っている人は検索で必要な物を調べているのだから、僕もブログの更新を継続して行かねばと思った次第です。