12月2日の平日、以前からサウナが出来上がったらどんなものか試してみたいとご相談頂いていた方をお誘いして蓄熱サウナ体験会を開催しました。
年末の忙しいときなので、参加を表明されていたのに急遽予定が入る人もいれば偶然のタイミングでお越しいただけた方もいたので今回は総勢6人での開催。
過去最高人数での開催なので座席が足りるかちょっと心配していたのだけど、皆様紳士のかたばかりだったので譲り合いながら楽しいひと時を過ごす事ができて大満足。
施設運営者のレクチャー

今回偶然にも青森県の十和田湖畔で5年間サウナ施設を運営されている十和田サウナの樋口さんに参加いただいた事が大きな学びになりました。
では何が学びになったかと言うと、実際にフィンランドやバルト3国に行って北欧サウナの運営スタイルを視察された経験から私が思い込んでいた日本のサウナスタイルとは異なる温浴方法を参加者全員に解説しながら実演して下さった事。
日本のサウナ文化を一括りに話すわけではないが、私の知る日本のサウナ入浴スタイルって室温を90℃くらいまで上げて10分で茹で上がるくらいの激熱に耐えて身体を冷やすスタイルが一般的だと思っていたしイベントのお手伝いに行った時もそのような施設が多かった。
なのでサウナ初心者の私は激熱に耐えて大量に汗をかくのがサウナだと思っていたしなんの疑いも持っていませんでした。
なぜなら比較対象となる経験知識が皆無だったから。
しかし、樋口さんが実演して下さる温浴環境は私の知っている運用スタイルとは全く異なる「我慢不要の快適空間」でした。
説明を聞いても体験しないと理解できない
今回初参加くださった方にサウナが苦手な方が1人いらっしゃいました。
なので最初は20分くらい体験してしんどかったら帰るかも知れませんと連絡を頂いていたのだけど、休憩を挟んで2時間過ごして頂けたことが快適空間の証明。
そして、実演の前に口頭で具体的な運用フローを説明して下さったのですが私の中で蒸気浴を楽しむと言う経験が無かったので、お話くださる内容を頭では理解できるけどそれによって生み出されるアウトプットをイメージできませんでした。
運用の中身で重要なトピックを抽出すると
サウナルームは暖かいお部屋程度で暑くしない。
空気が澱んだり悪くなったと感じたら換気する
熱い石に水をかけて蒸気を作り、蒸気で温浴する
天井に滞留する高温上記の温域帯と蒸気発生量をコントロール
記憶している範囲で大切な要素は以上なのだけど、文章を読んだだけでは何を意味するか理解不能だと思うし1度でも経験したことが有る人は納得できる話じゃないだろうか。
とにかく、今まで私が経験していた10分で茹で上がる熱い空間に耐えるのではなく、暖かい温室で蒸気浴を楽しむ運営を行えば一切の我慢が不要になり快適な時間を過ごす事が可能になる。
そして、偶然にも今回の参加者は粒揃いの愉快な方々だったのでサウナルームだけでなく、休憩時間もお菓子を食べながら爆笑連発。おそらく今年一番笑ったんじゃないかと思うくらい楽しい時間を過ごせました。
私の欲しい方向性が見えてきた
今まで蓄熱ストーブを使ったサウナ利用を数回行って来たけど、90℃の室温を使い茹でタコ状態になる環境を長時間維持するストーブを作るのであれば放熱能力の高いストーブ開発が必要だと考えていたし、その様な環境を実現するための方法を探っていました。
しかし、今回十和田サウナの樋口さんに教わった運用スタイルを行うのであれば今のストーブで十分対応可能だと判明したことが大きなヒント。
私のストーブを使って下さった樋口さんの言葉を借りれば「日本でもフィンランドに近い環境を再現出来る事に驚いた」との事なので今の形で8割完成しているのだと認知出来た。
日本の9割を占める激熱環境を目指さず、蒸気浴を楽しむスタイルが気に入ったので私はこちらの方向を目指すことに決めました。
では、何を変えて試してみるかと言うと
1)本体内部のバッフル構造をキャンセルして大量の石を投入
2)本体の外側へ赤レンガを置いて室温が上がりすぎない様に調整。
おそらくだけど上記2点の改良で室温コントロールと蒸気発生の為の石を作る事が可能になると考えてます。
そう思ったら即行動しちゃうのが私でして、早速ストーブの内部構造を変更して組み替えは完了。
火を時間くらい焚いたころに帰宅時間になったので効果は未知数だけど、明日の朝どれだけ蓄熱が残っているのか非常に楽しみです。
とにかく、自分が目指したい方向性が見えた事が嬉しい。
本当の偶然に集った6人が全員楽しんで帰宅できたイベントだと思うので、次も開催したいと思ってます。

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