蓄熱ストーブの煙突施工
先月末にワークショップのお手伝いを行なった蓄熱サウナストーブへ煙突の設置に行って来ました。
煙突設置工事の翌日に試運転を行う予定を組んでいると設計士より聞いていたので前日の降水確率60%の中とりあえず現場に行って判断する事にして家を出発。
前の週から梅雨前線が関西地方の上に停滞し、急な土砂降りと晴天を繰り返し天気予報も正確ではないので雨だったら民宿に泊まって晴れるまで待ち続ける作戦に。
現場に到着すると納期が迫っており大工、左官、電気と全ての業者が小さな土蔵の中で譲り合って仕事をしなくてはならない状況で、その中に私も割って入って行かなきゃならないから結構気を使う環境でした。
おまけに天気はいつ雨が降ってきてもおかしく無い感じで、晴れたと思ったら急に曇って小さな雨粒が降り注ぎ雨かな?っと思ったら晴れ間が覗くと言う非常にやばい雰囲気。
とりあえず、晴れている間に屋根の上だけ仕上げる事を目標に道具や部品を現場近くに移動。
前もって現場へ搬入している煙突やブラケット一式を運び出しいざ行かん。
そしてこの時私は夕方に気づく自分が犯していた大きな過ちにまだ気づいていません。
今回は室内で45度折り曲げる設計なのでチムニーボックス内部で煙突の上下を固定して1本目の煙突を基準に組み付けて行く作戦。 この1本目の固定金具位置で仕上がりの成否が決まるので何度も距離を測定して勘違いが無い事お確認してから作業に着手。
なぜ何回も確認するかと言えば、去年気持ちの焦りから固定金具の取り付け位置を間違えてしまい完成間近になって施工をやり直した苦い記憶が今も残っているから。
あとは煙突をつなぎこみ、水切り金物をかぶせて作業は終了。作業中から天気が悪化してきたので写真を撮影する余裕は一切なく、焦る気持ちを落ち着かせ屋根上のタスクは午前中になんとか完了。
昼からは室内の接続を行い完成を目指します。
蒸し暑い事を我慢すれば、もう雨が降っても問題ないので落ち着いて設置できることが嬉しい。
一人で45度の煙突を設置をするには何らかの補助具を使わないと位置が合わないのだけど今回は45度の間にスライドを使用しているので普通に作業すれば煙突がフリーで移動してしまい、良い位置を保持する為に煙突を抱えるだけで手一杯な状況。
対策として下側の煙突を仮組しておおよその位置を出した状態にして、上下の垂直煙突の接合部に斜め部材をはめ込む感じで施工すると煙突を落としてしまう危険性もなく安全に作業出来ました。
スライドが入る場所にパンタジャッキを入れて高さを微調整する事で斜め部分の接合がぴったりと収まるかと思い試してみると、すごく作業性が良かったです。
室内で作業していると外から雨音が聞こえてきたので確認に行くと遂に雨が降り出してきました。 道具や部品が濡れないようにシートを掛け、あとはアジャスターをつなげばひと段落かな?と思って段ボールから煙突を取り出して部屋に行くと、私の手元にある部材が想像していたものと異なっている事に気付いたのです。
私は、伸縮アジャスターだと思い込んで注文していた部品がシングル煙突を接続して使用する別の部品を手にしてました。
勘違いって怖いですね。
今まで間違えた事なんて無いんだけど、おそらくカタログの記載を勘違いして誤発注したまま現場で気付くというパターン。
工場にも欲しい部品は在庫していないし、明日にはテストだと聞いているしどうしようもない状況でとりあえず部品の手配を最優先する事に。
川原薪ストーブさんへ現状と私の間違いをお話しして煙突部材の手配を相談させて頂いたところ手配してくださるとご返答頂いたので後は煙突が手元に到着するまで現場を仕上げて待機する事に。
お忙しい中発注の処理をして下さり本当に感謝です。
そうしていると現場は本格的な土砂降りになってきたので、ズブ濡れになりながら道具や段ボールを片付けて初日は終了。
部品を間違うし、雨も降ってくるし、蒸し暑く体力が削られて行く中出来る範囲で最大限仕事を進めることが出来たので良しとしましょう。