ICの完成
先週からストーブ制作に意識を集中しようと材料の手配や製図に勤しんでいたのですが、割り込みタスクが連続して発生し作業出来る時間がどんどん少なくなってしまいました。
そんな中、何とか12月に兵庫県宍粟市へ納品するICが完成です。
設置場所は5年前にKD01をお買い上げいただきました工務店の社長宅。
ヒミエルストーブをリピート頂くのは私自身初めての事なので感謝しかございません。
設置場所の制約でヒミエルストーブの設置は無理なので、他を探そうと思っていたそうなのですがタイミングよくICを開発したので私の工場へ見学に来てくださりご契約頂きました。
3台目の製作なので作業のフローは慣れているはずなのですが、近ごろは加齢が原因なのか以前の手順を忘れる事も多くなってきたから工程ごとに治具を作って記憶に頼らない加工を実施してます。
今回は排気ダンパーを少し削り込み、一番閉じた状態でも隙間が空くように調整したら改良が裏目に出て火力調節の感度が悪くなりました。 失敗から学ぶでは無いけど、市販のダンパーは穴が開いていたり筒内は大きく隙間が空いていて弁を閉じ切っても沢山の排気が排出される形状なので、良かれと思い真似したけどウチのストーブにはミスマッチだと判明。
このような現象は実験して判明する物なので、改良は失敗だけどまた一つ知識が増えました。
そして、外観も問題ないしそのまま納品してもよい良品レベルを満たしているのだけど、私的に工作精度が納得行かないので天板だけ取り外しダンパーを分解して塗装の全剥離を行い従来の形状に組み替えて今度こそ本当に完成。
手間は費やしたけど、今回も良いものつくりが出来ました。