ヒミエルストーブ

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納品することで得る宿題

 
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軽井沢へ納品して約1週間。 毎回納品する度に色々課題を見つけてしまうのですが今回はプロが相手だったので課題解決の難易度が飛躍的に高い物が多いです。

納品するまでは自分の検出出来る範囲で最高の物を届けたつもりなのですが、プロの検証を得ると今後機能を煮詰めて行くべきポイントが多々有りました。

 

若い頃の分別の無い僕だったら、お客様の評価を自分が否定されているように曲解してしまいせっかく頂いた貴重なヒントを拒絶していたと自信があります。

しかし、歳をとったのが理由か分かりませんが今は自分が気付いていない、新たな視点を教えて貰っているのでラッキー。くらいに捉えてしまうのです。

 

もちろん、話を聞いてその場で解決出来る軽い問題ばかりじゃ無いから帰宅してからも頭を悩ませるんだけど、その悩んでいる時間も又楽しいんです。

例えば、僕が作るサイクロンストーブはエアの調整が不要なんですが、不要ならば取っちゃえば?とアドバイスを頂きました。

 

そのフレーズは単体では効果を生むことは有りませんが、空気調整をキャンセルすることで吸気口のスペースを広く使える→空気抵抗が少ない配管経路の構築が可能になる。

そんな感じで今まで凝り固まっていた固定概念をぶち壊すイメージがいくつも浮かんでくるのです。

 

僕の得意な分野は、問題を検出して、原因を特定し、回避する方法を考え出すことがとても得意なんだけど、一番重要なのは問題の検出だと思っています。

そして、見る目が変わると問題検出のアプローチも変わってくるので沢山の意見を聞くことは本当に価値がある。

 

 

話を聞いただけじゃ忘れてしまうので、メモを取り自分のスケジュールに改善実験を落とし込んで部品を手配して行きます。

ぼーっとしていると季節なんてあっと言う間に過ぎて行くので、タスクを並べ時間を割って行く作業が必須です。

 

今月中の課題は、排気温度が燃焼に影響するのかシングル煙突に保温を巻いて燃焼の変化を測定する事と、オーブンの改造。そして、展示サンプルのKD01を納品したので自社展示用にもう1台完成させる事です。

 

サンプルは思いついたコンセプトを実験するのに絶対必要なので早く作らなきゃ駄目なんですが、他の仕事も抱える中で中々製作に着手出来ない事がもどかしい。

 

そして、今までヒミエルストーブは全てオーブン付きのストーブだったけどオーブンをキャンセルし沢山の薪を投入出来る暖房に主眼を置いたモデルを開発したいと思っています。(これもアドバイスの1つ)

出来るならば7月にはテストをしたいので、今月中に図面を仕上げ、来月に材料を手配してGW中に少しでも製作に着手しようとスケジュールを組んでいるのですが、計画通りに行かないのが普通なのでどうなることやら。

 

他にも製造工程の簡素化など、アイデアが沢山浮かんで来るので夏までは製品を作るよりも試作と実験に明け暮れそうな予感かな。

 

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