自作薪ストーブを試運転した後の楽しみ
やっと出来上がったストーブをドキドキしながら試運転して、大きな不具合は見当たらなかったけれど、いくつか気になるポイントが有った。
私の場合、初めて作るストーブは最初から完成形となる事なんか絶対に無くて、去年作ったストーブは不具合が沢山有ったから原因を検証して納得がいく結果にたどり着くまで2月ぐらいあれこれ悩んだ。
問題を解消するには、原因の予想→改造→検証のループを回し続けて行かなければなりませんが、的外れな改造が続くとめちゃ凹みます。
けれども、自分が気になったポイントを一つずつ消していく事が、避けては通れない道だと分かってきたので楽しんで取り組めるようになってきました。
全てに於いて100%の完璧なんかあり得ないけれど、少なくとも自分が納得出来るまで試運転を繰り返して、不満を感じない当たり前のレベルまで仕上げる事が出来ればと思っています。
試運転で気になった事
その1)薪を沢山入れると、1次空気の量が少なく、ドアを半開きにしないとしっかり燃えない
対策)吸気口面積の約半分を流速が早くなるかと予測して、斜めに塞いでいたのでカットして除去。
その2)本体が暖まると、1次空気を調整する木製ノブの回転が悪い。
対策)ノブと支柱のクリアランスが少ないので穴径の追加工
その3)溶接の外観が気に入らない部分をTIG溶接で追加工
改良後の試運転
扉を半開きにしなくても、しっかり燃え上がります。吸気口の直径は52mmで半分絞っていた部分を撤去するだけで全く燃え方が違う。ストーブの中に薪を沢山投入しても空気の量は余裕で足りている見たいです。
知り合いの紀州備長炭の炭焼き職人が、「空気の入り口は指先1本分で燃え方が全く違う」と言っていた事を思い出しました。
温度が上がっても、空気調整ノブの動きも軽やかだし、気になったポイントは上手く改善できたと思います。
Comment
先日は、ロケットストーブについて詳しくお教えくださりありがとうございました。
今回お伺いしたいのは、シェーカーストーブがロケットストーブになっているのかどうかということです。外観は、いわゆる葉巻型薪ストーブなんですが、内部でロケットストーブになっているのでしょうか。形がとてもいいので気になっています。
よろしくお願いいたします。
ShusakuIto様
あくまでも私見です。
ロケットストーブはこれだ。と言う定義が無い為、筒内燃焼装置するストーブをロケットストーブと呼ぶ事が有りまして、シェーカーデザインストーブもこれに該当致します。
しかし、ロケットストーブマニュアル本に記載されているような、本体に断熱2重煙突を備えたストーブもロケットストーブと呼びます。
なので現状は、構造が異なるストーブをひっくるめてロケットストーブと名付けています。
そして、シェーカーデザインストーブはヒートライジング(断熱2重煙突)を備えていません。筒内燃焼のストーブです。
シェーカーデザインストーブにヒートライジングを加えれば、内部煙突の高さが必要になり形状が跳び箱みたいになります。
現在、オーブン付きロケットストーブの製作途中ですが、それが完成したらヒートライザーを内蔵したシェーカーデザインストーブを
試作するか思案している所です。
なにかわくわくするお返事をいただきありがとうございます。
納得すればわくわく度は上がるんですが。
仕組みが分からないのが「筒内燃焼装置」です。検索しても出てこないのですが、参考URLがあればぜひ、コピペしてください。その装置がシェーカーにどうついているのか、性能はどのくらいなのか、今後思案されているヒートラーザー内臓シェーカーの性能はどうなのか、近くに住んでいれば、お邪魔して納得すればお願いできるのですが。
もどかしいものです。