ヒミエルストーブ

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納品のシュミレーション

 
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昨日の記事は道路から門扉までストーブを搬送する方法を検証しました。

そして翌日は設置場所までの段差越えシュミレートです。

玄関前8センチの段差

玄関前に8センチの段差があるので、どうやって乗り越えて行こうか…

先ずは玄関を通らないであろう自作の幅広台車から市販の台車へスイッチ。

コーナンで買った金像印の台車は結構秀逸で、制限荷重を目一杯乗せても車輪が重たくならずに軽い力で運べるのでお勧めです。

そして角材を段差に見立てて、乗り越えのチェックを行います。

上り勾配がきついと押せないので、とりあえず長さ600㎜のチャンネルで実験。

結果は普通に上る事が出来ました。

 

この方法でサクッと終わらせたいところだけど前輪が自在車輪だと脱輪するので前輪を固定車輪にスイッチ&もう少し勾配が緩い方が安定するので150㎜のフラットバーでスロープを作ってみた。

車に例えるとバックで進む状態です。

この様にすることで坂道を上る時にハンドルが勝手に回る事を防ぎます。

 

玄関の段差

実は台車の上に置いている角材+べニア板で玄関の段差を乗り越えるように設定しているので、後は如何に室内をスマートに移動させるかが悩みどころでした。

 

100㎏クラスの薪ストーブだと床がフローリング材なら毛布の上に乗せて押してやれば軽く動くのですが300㎏のヒミエルでは重すぎて微動だにしませんでした。

床に吸い付いたかと思うくらい重いので、一人では絶対に無理な方法と判明です。

 

ではどうするかと言うと、ふと、本体底面に車輪を付けたらどうなるのか気になったので道具台車の車輪を取り外して実験です。

台車の上で、パンタジャッキを使い本体底面に固定車輪を入れます。

この状態で押しても軽々と動くので、筋の良いアイデアの予感が僕のテンションを上げてくれます。

 

そして、設置側の摩擦を減らすため化繊を巻き付けます。

この状態でパネルの上を自由自在に移動できるので8割の成功かな。

床がフローリングだと養生して簡単に運べるでしょう!

炉台に見立てた段差も難なく乗り越える事が出来ます。

もうこの方法で良いんじゃないかと思う所だけど、もっと楽で簡単な方法が有るはずなのでさらに詰めてゆきます。

 

そう思った刹那、段差を乗り超えコンパネの上を進めて段差を下がろうとした時に車輪が本体から外れちゃいました。

原因は上からしっかり荷重がかかっている時は安定しているけれど、段差を下がる時に車輪が先に落下するのです。

 

うーむ、簡単に車輪を本体に固定する方法が無いのか工場を見渡すとターンバックルが目に入ったので車輪に近づけてイメージを膨らませました。

でもー、作る手間が面倒なのでやっぱ止めにしてもう一度工場を見渡すと、荷物の固定に使っていたラッシングベルトを発見。

 

そして取り付けたのがこちら。

この写真は11月の納品を想定して、軽トラから直接リビングルームへ搬送する事を再現しています。

ラッシングベルトのおかげで段差が有っても車輪が脱落することなく確実にストーブを移動させることが出来ました。

 

4輪とも車輪にすればもっと楽なのかと思ったので早速作って実験です。

結果は、とても使いやすい!

 

簡単に位置を微調整

最後の関門は炉台の上の微調整です。

煙突のセンターとストーブをぴったりと合わせなきゃダメなのですが、せっかく石や鉄板で作ったおしゃれな炉台の上を重たいストーブで引きずって傷をつけちゃ台無しなので微調整の方法を模索します。

 

今までは力業で何とか動かしていたけど正直、不細工でした。

なにかいい方法が無いかな~と考えながらコーナンを歩いていると目に飛び込んできたのは表面がツルツルで硬いキッチンパネルでした。

ラッキーな事に色調サンプルの角板が置いていたので4枚頂き移動実験をしてみました。

脚の下には使わなくなったフリースなどの化繊を置きます。

実験の結果は最高!

キッチンパネルの硬さと表面のツルツルがうまい具合にストーブを滑らせてくれます。

炉台までは台車で運び、ジャッキダウンしながらキッチンパネルを敷いて微調整すれば何処も傷つけず設置する事が可能になります。

 

一切の段差が無ければキッチンパネルを敷いて滑らせれば良いけど、わずか数ミリの段差があれば進むことが出来ないので車輪での移動は必須でしょうか。

 

まとめ

今回の搬送実験は今後の納品作業で大いに役立つと思うから、いい知見を得る事が出来ました。

最初着手した時はどのように進めて行けばいいのか見当も付かなかったです。

 

けれども、思いつくことから手を動かしテストをして不具合を改善してゆく。

このサイクルって薪ストーブだけじゃ無くすべてに於いて大切なアプローチだと思っています。

 

以前の僕は考えるだけで終わっちゃう事の方が多かったですが、今は気になる事を確かめずにはいられない性分に変わって来たので気質と状況がマッチしているのかも知れません。

 

これで納品に関する不安事項をすべて消せたから、あとは現地での再現が楽しみです。

 

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