ヒミエルストーブ

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新たなる昇温をめざして

サイクロンチューブのを搭載したヒミエルストーブのデリバリーを開始して早くも6年が経過しました。優れた燃焼性能を出すための機構「サイクロンチューブ」は秀逸な性能を発揮してくれるけれど、デメリットも併せ持っていました。

熱による摩耗の進行

ヒートライザーへは高温による酸化に強いステンレス鋼を選択して製造しており、お客様の元へ納品してからも煙突掃除へお呼び頂いたタイミングで摩耗の進行を確認していました。

本体の劣化は入念な対策の成果なのか非常に良好な耐摩耗性能を維持しているけど、消耗品であるサイクロンチューブは早い人で2年、丁寧なご使用でも4年が経過する頃にはボロボロに摩耗して更新しなければなりません。

しかし、昨今のインフレでステンレスの鋼材価格がコロナ前の約2倍程度となっており、お客様へご提供する部品価格も2倍になりました。

いくら高性能に優位とは言え、劣化が進行する物をこのまま販売する事に疑問を感じたのでサイクロンチューブに代わる新たな素材で最も高温になるヒートライザーの製造を試して見る事にしたのです。

耐火レンガを使用しての新機構

6年間の経験より、高温部分に金属系の部材を使用すると熱による摩耗から逃れる事は不可避だと判断したので耐火レンガやバーミキュライトボードなど陶器系の素材を利用したヒートライザーの構築を構想し実証実験を行いました。

その様な中で私が選んだ素材は入手が容易な耐火レンガです。

耐火レンガで構築すること自体は簡単だけど、レンガが倒壊しない構造、鉄のヒズミを逃がす干渉部分の設計など考慮すべき部部分は多岐に渡り、シンプルな構造で弊社の課題である木質ガスをキレイに燃やし切る事の出来る性能が出せるのか分かっている事は一つも有りません。

とにかく最初は不具合を検出する為のサンプル収集と割り切り、保管していたストーブを流用して燃焼機構のみ新作してみました。

すると結果は、自分が想像していた以上の性能を発揮してくれます。

特に耐火レンガ自体が蓄熱してくれるので強力なドラフトが発生するので非常に燃焼のコントロールが容易なだけでは無くシンプルな構造で有りながらクリーンな燃焼を実現してくれます。

以前の金属を使用していた時より、立ち上がりや煙が消えるまでの時間が短くなりました。

なにより、熱による摩耗の心配やサイクロンチューブの買い替えが不要になるのでお客様へのご負担が減ってメリットが確実に向上します。

 

まとめ

今後サイクロンチューブの使用は順次中止を行い、新機構である耐火レンガを使用したモデルに変更して行きます。

これにより本体及び消耗品の摩耗が無くなり長期間のご使用が可能となります。

また、蓄熱性能が向上するのでより一層操作性及び燃焼性能がアップするので、使い勝手が向上する事は間違い有りません。

 

特許まで取得して発明した構造だけど、サイクロンチューブは効率の良い薪ストーブ開発の通過点だったのかも知れません。

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