最強の現場測定術
今年に入ってから薪ストーブに限らず、機械装置改造の現場などにおいて既存設備を計測する時に役立つ手法に気付いてから設計時間の短縮に成功しました。
私の場合、現場を実測するってとても時間を費やすばかりでなく途中で計画を変更した場合に欲しい寸法が分からなかったり、形状の形を忘れてしまったりしていたので現地計測に対して苦手意識が芽生えていました。
特に古民家への薪ストーブ導入は色々制約が有って設置プランニングが変わる場合も多く、リフォームを施工する大工さんに現場の寸法を質問してもこちらの意図を正確に伝えることが困難な場合が多かったので何とかならないの?と思った事が現在に至る流れです。
必要なのは ipad proだけ
実際のやりかたは非常に簡単でipadにスキャンアプリのscaniverceをインストールして、現場をスキャンします。
ipadはライダーカメラを搭載したproモデルかiphoneだと12pro以降が対応してます。
アンドロイド用のアプリも最近出たんですが、僕のスマホじゃ画像の処理速度が異常に遅いから使い物になりませんでした。
スキャンアプリを使用すると、自分が欲しい画角と大きさに調整出来るので寸法を取りたい場所でスクショを撮って直接寸法を記入。
紙に建物寸法を書く場合、現場のスケッチから作業がスタートするんだけどその作業をすっ飛ばして写真に数値を書き込むから間違いも無いし時短にもなると言う訳。
写真を撮影した場合、いまひとつ奥行きが不明瞭だったり全体を引いて撮影したいけど背面に壁が有って欲しい場所へ移動できない事が多々あるんだけど、スキャンを行うと一気に課題を解決できます。
自分の考えるプランを現場の大工さんへシェアする場合も口頭で伝えるとイメージの齟齬が発生しますが、こんな感じの写真を送れば間違いは起こりません。
ちなみに、この写真ではAの場所へ振れ止め金具を固定したいのですが、垂木にビスが効くでしょうか?と言う質問を現場の大工さんへ行った写真。
現場のスケッチが苦手だけど、避けることが出来ない作業であれば技能を磨くかテクノロジーを利用する事が解法だけど私はデバイスを利用して楽に設計を終える事を選択します。
今回の現場は土壁にモルタルを吹き付けているので煙突を固定できる場所が躯体の柱しか無いので、メッキ鋼材を外壁へ打ち付けて対応しようかと考えてます。
前回のプランでは横引きが長くなるのでストーブの設置が困難だと判断し、工務店へ懸念点をお伝えすると壁出しプランのままで軒先を開口する方法を打診頂きました。
横引きが短くなるので十分設置は可能になるんだけど、2F部分の煙突が壁から約1M離れているので煙突固定の金具形状が少し厄介なんだけど多分うまく収まるでしょう。