ヒミエルストーブ

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完成品を確認

 
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前日のテストでは一切不具合を感じる事なく無事にテストを終えることが出来たので、一晩冷却した後に砕石を詰め込み出荷の形状に組みつけを実施。

石の重量は35kg。 石の体積を増やすと蓄熱量が上がるので保温時間が長くなるのだけど、その分温まる時間も遅くなるトレードオフの関係だから今回は本格的な石のストーブと鋼板製の間を狙い薪を投入した後に放置して3時間程度暖かさが継続する事を狙って設計しました。

焚き付けから20分もあれば天板などの鉄板が露出している部分は十分に昇温するけど石が温まるのは1時間くらい必要。しかし鉄板部分が素早く暖房してくれるので全て石で出来ている製品より立ち上がりは早いです。

空気の調整は大体この程度かもう少し絞った状態で綺麗な燃焼が可能になります。給気予熱を搭載した方が高性能に有利かと思っていたけどこの形状でも全く問題なく綺麗に燃焼してくれるので思い切って試して良かった。

石を搭載するとドラフト力が強くなり強力に空気を吸い込むので出口ダンパーを操作して火力調整を行います。

炎の感じは今まで見てきた市販されている輸入品と違いを感じることが出来無いくらい理想的な燃焼を自動継続。

空気を絞った火力調整を行うとエアーの供給量が不足するので窓ガラスが曇ったり、写真の様な炎の状態では酸欠による不完全燃焼で煙突から多くの煙が排出される事が見受けられますが、排気を絞って運転を調整するので無煙状態を継続。

以前所有していた市販の鉄板製薪ストーブは、排気ダンパーを絞ればある閾値を超えると全く燃焼せずに煙突から激しく煙を排出したので違いが歴然。

色々アプローチがある中で今回採用したクリーンな燃焼を実現する理論は「本体から発生する強力なドラフトを利用」

そしてバッフル形状、ストレスの無い給気経路など複数の要素がバランスを保つように配置を行い、最後に外側をデザインで包んで製品が完成しているので何か一つだけが突出すれば良いと言うものでも無いし構造が有利に作用していると想像。

個人的な好みなんだけど、例えるなら花弁のアイアンアートなどの機能が備わっていない装飾は取り付けません。なるべくシンプルに、意味のある機能をデザインでラッピングする事が好きだし機種のネーミングもその考えで決定してます。

1日燃焼を継続してもガラス面はこの状態を維持できるし、今在庫している桜の乾燥薪を2つ燃焼室へ投入すれば約1時間程度緩やかな燃焼を継続するので運用に関しては全く不満がありません。

今まで失敗経験を積み上げて改良することで製品の魅力を向上してきたので、何か悪い部分を探し出して今後の改善に繋げたいのだけど残念な事に見当たらない。

まず、構造がシンプルなので壊れる部分が殆どないし天板は交換できるので10年使ってボロボロになればネジを外して入れ替えればOK。 

わずか3回しかテストを行っていないけど、もう既に完成の領域なので誰かに見てもらい意見を聞きたい。

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