ヒミエルストーブ

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燃焼性能は狙っていた通りの性能を発揮したので、次は炉壁の昇温や本体側面に配置している石の温度を計測しどの程度熱くなるのかデータを実測します。

どの程度壁が昇温するのかなどの具体的な数値は実験しないと分からないので必須のプロセス

本体から壁まで30㎝離隔して天板と天板より50㎝高い場所と本体側面の砕石の間へセンサを取り付けデータの測定を開始。

1日中焚き方に変化をつけて測定してみたところ、壁面の温度はおおむね60度で一定だけど真夏の測定だし大火力での継続燃焼を行っていないので次回の宿題とします。

本体側面に搭載している石は最高温度が200度まで昇温。

そして炎が消えると1時間に60度程度で温度が下降してゆきます。

以上を踏まえた現在の運用は

普通に燃焼して本体へ蓄熱。

火を消す前に太めの薪を投入→約1時間後に鎮火、この時表面温度が200度超

約2時間かけて80度程度まで冷める。

以上を繰り返せば常に薪の投入を継続しなくても生活のサイクルに合わせ、火入れするタイミングを朝一番、お昼、夕方とすることで楽な運用が可能になると考えます。

あくまでの今考えるプランニングなので、通常通りずっと薪を追加しても全く問題ないのですが火が消えてからも、しばらくの間放熱する特性を活かす運用が便利かと思いました。

ここで一つ注意する事が有って、今回製作した新作のストーブは石の働きによりスチール製のストーブの様な強烈な輻射熱は発生しません。 その結果、古民家や茅葺の家みたいな気密の低い大空間の暖房には不向きです。

そのあたりの考え方は別の記事にしっかりと述べたいと思います。

温度測定の次に行ったのが煙突掃除の検証。

特に本体の内部から掃除ロッドを使用できると煙突内部のお掃除をとても簡単に終えることが出来るのだけど、バッフルの位置や排煙のレイアウトでロッドが入らない可能性もあるから、煙突が倒れないようにクレーンで吊り上げつつ実際に煙突掃除を実施。

このモデルはバッフルと煙突の隙間を小さく作っているので、ブラシ部分が細いロッドステーションでは問題なくお掃除できたけど、アマゾンなどで販売されている中国製掃除ロッドはブラシが取りついているヘッド部分が大きくてバッフルと干渉してしまい掃除する事が出来ませんでした。

まとめ

昔は目を引く外観が完成し、ある程度の燃焼性能が達成していれば満足していました。

しかしそれは工場で製作するメーカーとしての視点であり、導入に際して考慮するポイントや年次のメンテナンス容易性などユーザーサイドの視点を併せ持つことによりより良い製品を提供できると今になって気付いた。

この先はもっと蓄熱性を上げるユニットを取り付けたりなど個人的な工作魂が湧き上がって来るところをぐっと我慢して、サンプルで工作を変更した部品の図面改定に着手して販売の準備を行いたい。

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