三菱FT10 ラジエターファンの修理
チルトシリンダをの修理は無事に終了したので、エンジン後部から甲高いノイズが発生していた異常をついでに修理することにしました。
エンジン回転とノイズが同期しているので、ウォーターポンプ、ダイナモ、ラジエターファンの3点が怪しいと考えアクセスが容易なエンジン側からチェックを始め、最終的にラジエターファンに鉄の棒を当てて確認すると激しく振動とノイズが発生したので故障個所を確定。
ただし、ラジエターファンはカウンターウェイトの奥に備わっており、ウエィトを取り外さないと修理できません。
リフトを購入してから1度もカウンターウェイトを取り外したことが無いので一体どうやって取り外すのかwebで調べると、重り自体は溝にはまり込んでいるだけで脱落防止に2本大きなねじで固定していると判明。
ねじの取り外しには32mmのソケットが必要なんだけど、そんな大きなボックスを持っていたかな?と工具箱を探すとなぜか在庫していました。
ねじを取り外せば後はホイストで吊り上げればあっけなくウェイトは外れたんだけど、結構重たい部品なのでホイストやトラッククレーンなどの吊り上げる手段を持っていないと修理にすら着手できない。
ファン取り外しの邪魔になるマフラーを外してファンを外してみると、ファンが悪いのではなくテンションローラーが逝っている事が判明。 そしてラジエターを取り外さなければテンションローラーがはずれないのでどんどん分解してゆきます。
ラジエターの水を抜くと面倒なので、今回は固定ねじだけ取り外して位置をずらして何とか滞欧してみる事に。
ラジエターをずらすだけでテンションローラーを取り外す事に成功し、摩耗したベアリングを取り外したところで初日の作業は終了。
ちょうどお盆休みに入る前日だったのでリース屋さんも休業になるし、ネット販売も軒並みお休みになってしまう中アマゾンはプライムで翌日配達してくれることが分かったので品番を調べて注文を行いました。
ちょっとした機械部品はアマゾン最強ですね。
ベアリングが届いたらプレスでベアリングを押し込み復旧する工程から作業を開始。
ソケットを当ててハンマーで打撃しても内容は一緒なんだけど、誤ってシールを叩いて変形させてしまう可能性が有るので使用可能であればプレスを使用して確実にベアリングを打ち込むようにしてます。
テンションローラーを張るバネの力が強力なのでレバーブロックで一番縮小した位置へ引っ張り、ロックナットで仮に固定した状態でファンベルトを組み付けて行きます。
ベルトをファンに掛けて、マフラーを復旧してエンジンをかけテストを行い確認するとあれほど大きな音で鳴り響いていたノイズがぴたりと収まり元通りの姿に。
実質作業時間は半日程度だったけど、初めての作業に少し戸惑いましたがばっちりと治ったので良しとします。
リフトの修理を近所の修理工場へ持ち込もうと思えば、キャリアカーを手配して入庫を予約しなきゃダメなのでとても面倒なのと、修理待ちの時間が長くてその間使用できない事が痛い。
自分で作業すると回送する程度の時間で復旧できるので心に余裕があればDIYで修理しちゃいます。
このリフトを買った時に比べ中古リフトの値段も上がっているし、古いとはいえまだまだ使用可能だから消耗品を交換しつつこれからも大切に使って行きたい。