安くても役に立たない物は買わない方が良いのでは?
忙しく毎日仕事している中ですっかり忘れていた事だったけど、このブログを読んで思い出しちゃいました。
詳細は川原さんのブログを読んでもらえば全て分かると思いますが、僕も全く同一の見解です。
忘れていた内容と言うのは出張工事中に煙突設置工事のお問い合わせ電話を頂きました。
その内容とは
薪ストーブを買ったのでとにかく安く煙突を設置して欲しい、大工さんが壁に穴を開けてくれたのでその穴を利用して煙突を繋いでくれれば良い。とにかく予算重視の施工を希望しますとの事でした。
依頼内容は理解できますがハッキリ言って僕はこの様な依頼を電話で聞く情報だけでOKは出来ません。
激安の煙突施工を行うのであればシングルは必須となるし、シングルで横引きが長くなると燃費が悪くなるし煙突内部に煤が大量に溜まるし、熾火状態も維持できないなど薪ストーブの良い部分が大きく棄損してしまうので僕は全くお勧めしておりません。
その様なデメリットを理解したうえで自分で運用できる方が設置するのは全く問題無いと思いますが、業者が責任を持って納品できる状態では無いと考えております。
冬季に室内の暖房を行いたいのであれば薪ストーブを設置する予算で内天井にグラスウールを200㎜敷き詰め、窓は中空ポリカで2重窓を作り、床下にスタイロフォームを敷いて居住空間の断熱工事を行う方が確実に光熱費の削減が出来ると思っているのだけど僕が間違えているのかな?
気密の低い家で強力な上昇気流を生み出す薪ストーブを設置すると、屋外から冷気を無限にストーブへ引き寄せてしまうので逆効果。
なので、予算に制約がある場合はストーブの導入よりも断熱リフォームを優先すべきだと言うのが僕の意見。
特に屋外へ煙突を突き出す場合、煙突の接続部分から毛管現象で断熱材へ水が侵入してしまう事例が多数あります。防水テープを巻いたりシリコンを充填したりOリングを噛ませたりと対策を行っても経年劣化に抗う事はできずに浸水してしまう煙突がある事もまた事実。
器具で防水を行っても劣化に抗えないのであれば、板金で防水するのが最も合理的と考えるので僕は国産の2重煙突をメインで利用しています。 たしかに導入費用は中国製の煙突と比較して数万円高額になるのはれっきとした事実だけど性能を維持出来る期間が長いので長期間の利用を想定すればお得だと判断してます。
1度設置すると長期間使用するものは劣化速度が遅い物を選択する方が結果的にお得では無いかと考えるのが僕の意見です