ICの製作

今年も残すところあと2週間。

今月は現地工事の予定が無い代わりに、工場でのストーブ製作予定が詰まっておりいつもなら誰でも気軽に来てくれると、ゆっくりお茶でも飲みながら雑談出来る余裕が有るのだけど、今はちょっと時間の都合を相談させて貰ってます。

そんな私が今行っているのがICの製作。

今まで暖房能力の高いヒミエルストーブばかり作っていたのだけど、今年になって何台ICを納めたのか台数を数えてはいないが圧倒的に人気商品。

それだけコンパクトでシンプルな製品にニーズが有るという事なのでしょう。

今まで技術者目線で最高の性能を求めていたのですが、最近思う事が有りもっとシンプルで楽なストーブも素敵だと考える様になりました。

特に、ストーブの燃費に関する考察は全くしなくなった。

私の考えなので間違えているかも知れないけど、薪ストーブの燃費=家の気密断熱性能に近いと思って下さい。

暖かい家は大火力で燃やさなくても良いので結果的に燃費が良くなるし、茅葺屋根の古民家はいくら暖房しても熱がお部屋に溜まらないので薪を大量に消費する。

なので、ストーブ単体で薪の消費を論じても基準となる環境が全て違うので一般化は不可能。

3坪ある私の展示室は断熱が効いているので少し焚いただけで十分室温が上がるけど、工場の真ん中に置くと輻射熱しか採暖出来ないので設置場所を統一できなければ燃費性能を論じる事は困難。

開発して1年が経過した今になってICのお気に入りポイントを見つけました。

それは、石が温まって放出される柔らかい輻射熱が心地いいのです。

鉄板から放出される強い直線的な輻射熱も大空間を温める時には役に立ちますが、そこまでの能力が不要な場合この柔らかな輻射熱って本当に快適なんです。

石が温まって放出される波長ってなんでこんなに心地いいのか知らないけど、お日様の陽気。

構造自体もシンプルだし、劣化する部品はすべて交換式にしているので維持管理もラクチン。

そんな個性を気に入って下さったお客様が居てくださるお陰で今月は忙しく仕事させて貰ってます。

いつ見てもいい感じに燃えてくれるし、デザインもシンプルなので良いっすね。

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