自作の煙突固定金具について
市販品も多数出ているのでチムニーボックス内部に煙突を固定する金具をカタログから選んで購入すれば時短にもなるし自分で考えて作る必要も無いのですが私は煙突内部の固定金具を自作しています。
理由は明快で、施工性が良くて強度が確保できると考える金具に未だ出会えていないからです。
メーカー製の金具は見た目も塗装も一流ですが、個人的見解だとお断りした上で意見を言わせてもらえば現場で施工したことが無いデスクワーカーが設計した部品を加工業者が製造して販売しているんじゃないのかと言うのが偽らざる印象です。
その証拠に中国の煙突OEMメーカーは日本のメーカーのみならずアメリカ、欧州メーカーの煙突を自社工場で作りラベルだけ変えて顧客に発送しており、彼らは図面に基づく製造が業務なので作った製品がどの様に使用されているのか実態を知りません。
なので、もう少し施工性の良い金具が有ったらな~と思う場合自作するしか無いと言うのが私の考えになります。
長いチムニーボックスの下側に利用する金具はアングルのリブ方向を上側の金具と異なる方向にする事で煙突を設置した後の固定作業を楽に出来る様に配慮しています。
もちろん最初からそんな所まで気が回るはずも無くて、現場で作業がやりにくいと感じたらその都度改良を加えて現在に至りました。
私の様に実際に施工を行い、現場で感じた違和感を次の物作りの改善に活かす事は至極当然の事かと思うのですが、分業が進んでシステムが細分化した現在ではその様な対応が出来る事業者は少ないのが現状です。
特に不具合が発生しても、量産品だと検出から対応までのタイムラグが発生しますが私の場合即時対応を行うだけでなく過去に遡って検証するので間違いを繰り返す事はほぼ無いと思ってます。
煙突の固定だけにトピックを絞れば、設置する時に少し我慢すれば良いけれど、例えば雨漏り対策や防火対応など長期に渡ってユーザーに関係する項目も同業者と技術交流をする事で知見を深めて行く姿勢が自然な感じでしょうか。
今回の記事を書きながら自分自身の考えがまとまって来ました。
事業者は単に本体を設置すれば終わりという考えでは無く、システムとしての効率性や長期間の耐久性など総合的に勘案して最適をお届けしたいと言う姿勢が大切でユーザーはその様な業者を選定する事が一番大きな仕事になるので、先ずはリサーチをしっかり行う事が肝要だと思います。